【新卒/理工系採用】26年卒インターンシップ期秋~冬の理工系学生接点構築への打ち手

26年卒の夏期インターンシップのピークも過ぎ、各社夏期インターンシップの振り返りと参加学生へのフォローや早期選考の案内を実施しているタイミングだと思います。夏期インターンシップこそが理工系学生との接点構築の要と言われているなか、今回は、夏期インターンシップで「思うように学生と会えなかった」という課題をお持ちの企業様に向けて、今から(秋~冬)の理工系学生接点構築のヒントになればといくつかの打ち手をご提示させていただきます。

理工系学生向け情報提供の見直し

理工系学生の思考プロセス(選社軸)に合わせた情報提供をしないと自社を”自分事”として捉えてくれない、が基本的な考え方です。

理工系学生の選社軸

  • 「自身の専攻が活かせるか?」
  • 「その企業の技術力とは?」
  • 「その企業のプロダクト/サービスは?」
  • 「そんな技術をもってプロダクト/サービスを生み出す会社環境とは?」
  • 「その企業が社会に与えている影響とは?(社会貢献性)」

特に初期の接点構築において重要な要素は1~3、すなわち;
「活かせる専攻と事業の相関」
「コア技術・技術力の客観的証明」
「プロダクト/サービスの優位性」

の3点を、何より先に訴求できているか、という点です。

自身の専攻が○○(貴社)でどのように活かせるのか?○○(貴社)の技術とプロダクトの優位性はなにか?技術とプロダクトが見えない限り人は見えない、人が見えない限り待遇・福利厚生は響かない。

理工系学生の接点構築に苦戦している企業様の訴求内容を拝見すると、人、組織風土、そして働き方や待遇寄りの訴求になっているケースが多く、決してそれが悪いわけではありませんが、それらの情報が有効になってくるのは自社を認知してもらったあとの話(説明会でのプレゼン等)と考えます。

学生が最初に貴社の情報に触れたとき、端的に「有り」か「無し」か。つまり、貴社を”自分事”として認識させられなければスルーされてしまう…理工系向けの情報提供の精度について、「活かせる専攻と事業の相関」「コア技術・技術力の客観的証明」「プロダクト/サービスの優位性」の観点で見直しをしてみてください。

点での接点構築

インターンシップ初期(4~6月)における企業探しと、何社か実際に企業をみた(であろう)今時点における企業探しは、異なる動きになると考えられます。初期の企業探しは、まだあまり実際の企業を見たことがない学生が多いため、業種×エリア検索を軸に企業一覧を上から順番に見ていく…わかりやすく言えば、例えばナビサイトであれば、いかに上位表示をとり閲覧してもらい、プレエントリーに繋げる…これが接点構築の鉄則です。
翻って今の時期となると、学生自身夏期インターンシップを通して何社か実際に企業を見てきているので、就活の軸(こだわり)ができています。

機械系の学生を例にあげると、初期においては「機械系学生が活躍できる」という訴求で反応したものの、何社か見てきた結果、「機械系は機械系でも、自分はやっぱり一番好きな熱力学を活かしたい」となったりします。つまり求められるのは情報の深度。より一人ひとりの学生にフォーカスした訴求でないと学生を動かしにくくなります。

その前提で考えるのであれば、接点構築の手法は、面よりも点が有効になってきます。ナビサイトであればスカウト機能、ないしはダイレクトリクルーティングサービスとの相性がよいと考えられます。
※リクナビであれば、大手企業のインターンシップ選考のエントリーシートの締め切り(6月末~7月上旬)に向けて、多くの学生がOpenESを整えましたので、6月初旬よりも今の時期の方がOpenES登録者が増え=リクナビスカウトの手動配信の対象学生が増えています!

すでに点での接点構築を試みている理工系採用企業様は多いですが、「反応がない」と。そもそも開封・閲覧すらされていないのであれば、それは大きな問題ですが、一定の開封・閲覧はあるのにアクションに繋がっていない…このケースは、その訴求内容が学生に響いていない、つまり精度と深度の問題であると考えられます。

学科系統をさらに細分化し、その領域の固有名詞まで落とし込みます。

  • 機械系であれば「材料力学/流体力学」など
  • 電気系であれば「PLC/システム制御」など
  • 化学系であれば「有機合成化学/高分子化学」など

理工系学生を反応させるには、高解像度の訴求が必要となり、そうなると自ずとターゲットは細分化されていく。今からの接点構築において、点(ナビサイトのスカウト機能/ダイレクトリクルーティングサービス)でのアプローチが有効である理由です。

理工系学生がもっとも参加しやすいシチュエーションを作る(オープン・カンパニープログラム)

理工系向けの情報も見直し、点での訴求の精度も上げた…さぁ、あとは学生のアクションを待つのみ!
ちょっとお待ちください、最後のパーツが抜けています。「受け皿」です。理工系学生との接点構築において、最終的に「話を聞いてみたい」「参加してみたい」と思える受け皿=プログラムがなければアクションには繋がりません。

夏期におけるプログラムと秋~冬に実施するプログラムは、学生の動きが異なるためここも秋~冬向けに設計する必要があります。ポイントは「多忙である理工系学生へ配慮したプログラム」です。

夏期実施のプログラムにおいては、学生も夏季休暇ということもあり1日体験や5daysのインターンシップを軸にした設計でOKでしたが、秋~冬になるとそうはいきません。学士であれば大学の後期授業からいよいよ専門性の高い内容となり、また、実習や実験の頻度も高くなってきます。そして修士であれば、自身の研究が本格化してきたり、学会関連の動きがでてきたりと、かなり多忙になってきます。夏期プログラムほど「1日であっても気軽に参加できない」という物理的な制約が出てくることを考慮しなければいけません。

各社の26年卒の夏期プログラムを見ていると、コロナの影響もほぼなくなったこともあり、また動機形成力の観点から、かなり対面プログラムの比重が増えたように感じます。企業側は「気軽に来てね」のスタンスですが、この時期の理工系学生の本音は「1日とは言え、気軽には行けない」です。特に修士学生であれば、平日午後は基本的に動けない状況だと思います。

プログラム設計の観点で、なにより重要なことは「学生が興味を持つ内容か」で間違いありませんが、これからの時期のプログラム運用においては「参加ハードルの低さ」も掛け合わせないといけないということです。

結論は、「平日夕方」×「オンライン」×「1時間以内」でのプログラム。

学生にとって、まだよく知らない企業である貴社に「気軽には参加できない」のであれば、学生がもっとも参加しやすいシチュエーションを作ることでそれをクリアします。
大学周りのスケジュールが優先されるなか、「平日夕方の1時間のオンラインならちょっと話を聞いてみようかな…」という状態を狙います。オンラインで話を聞いて、「この会社は面白そうだ!」と感じてもらえれば「今度時間を作ってでも行ってみよう」と対面プログラムへの参加に繋がります。

2段階のプログラム設計で学生を呼び込む設計をぜひ検討してみてください。理工系学生向けの訴求強化やオープン・カンパニーのプログラム設計でお悩みの際は、ぜひ弊社R4までお問い合わせください。

お気軽にお問い合わせください。052-212-2007受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]

メールでのお問い合わせはこちら

【新卒採用情報】過去のメルマガを見る

25年新卒 夏季休暇直前!❝今❞やるべきこと/26年新卒 採用成功のカギを握るのは「学生に合った初期接点」
25年新卒採用後半戦に向けた対策/26年新卒エントリーを増やすための打ち手
25卒を今から追加採用する際の打ち手とは?/26卒インターンシップおすすめ開催時期

メルマガを受信されていない方で、受信希望の方は 【こちらのフォーム】 より無料でお申込いただけます。