新卒採用スケジュールの移り変わりから見える近年の新卒採用のポイント

新卒採用スケジュールの移り変わりから見える近年の新卒採用のポイント

新卒採用スケジュールについて、採用の動きの早まりや昨今の新型コロナウィルスの影響でどう動いたらいいかわからないという方はいらっしゃいませんか?
この記事では近年の新卒採用のスケジュールとともに、企業、学生双方の動きを振り返りながら、今の新卒採用で重要視すべきポイントを洗い出していきます。

新卒採用スケジュールの変化

新卒採用の動きが早まる中、どんなスケジュールで動けばいいかわからない、もしくはわかりづらい、となっている人事・採用担当者の方も多いと思います。また、今年度卒業の採用も始まる前から、次年度卒業の採用について営業をされてビックリしたとの悲鳴もよくお聞きします。

さらに、昨今は新型コロナウィルス流行の影響もあり、新卒採用の手法も対面から一気にWEBに移行。スケジュールも組みづらく、そしてやり方も変化しました。

そもそもコロナ前はどんなスケジュールで、それがどのように移り変わり今日にいたったのか。
これまでの新卒採用のスケジュールとともに、企業、学生双方の動きを振り返りながら、今の新卒採用で重要視すべきポイントを洗い出していきましょう。

弊社は東海地区をメインに10人以下の企業から一部上場企業まで、多種多様な業界の新卒採用を20年以上お手伝いしてきました。近年では大学内での講座への登壇や、イベント実施などの実績がある新卒領域の責任者が、近年の新卒採用スケジュールの特徴やポイントを年次ごとにご紹介いたします。

~21卒|コロナ前の一般的な新卒採用のスケジュール

コロナ前の一般的な新卒採用のスケジュールとしては、それまで一部の企業のみが行っていたインターンシップを多くの企業が取り入れ始め、3年生の6月から学生と接点を持ち始めるようになりました。

しかし、早期に接点を持てたとしてもその後の動きがわからず、結局新卒就活情報サイトがグランドオープンする3年生の3月以降に会社説明会や選考を行っていました。

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22卒|就活スケジュールが全体的に
コロナ影響を受けた年(コロナ直撃)

22年度卒の採用スケジュールは新型コロナウイルスの影響を受け始めた年です。

コロナ禍により、企業は採用数含め全体の活動が縮小傾向になった一方で、学生は不安とオンライン就活になったことによりアクション数が例年の倍となりました。大学主催の就活ガイダンスも開催されず、自発的に動ける学生とそうでない学生とで活動開始時期・活動量に乖離が生まれることとなりました。

その上、アクションを起こした学生も「開催しているものにとりあえず参加」をしているため志望度は低い状態。その後オンラインで選考は進めていても志望度が上がりきらず、内定後辞退が続出しました。このことからオンラインでどのように学生の動機形成をしていくかが重要であることが分かってきました。

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23卒|前年のコロナ影響から徐々に回復を見せている

23年度卒の新卒採用スケジュールはコロナ禍から少しずつ回復傾向にあり、企業は採用予定企業数・採用予定人数ともに増加しています。

一方、学生は活動量・人数ともに前年同等。前年の影響もありオンライン志向が大変強くでました。
活動開始が遅れてしまった22年度卒から動き出し時期も改善し、大学側でもオンライン体制が整ってきたため大学主催の就活ガイダンスも開催されました。

こうした流れを受けて、企業は選考参加の波を作る時期の検討する必要が出てきました。また、多くの企業がWEB選考となることで、オンライン上で確認できるコンテンツが他社との差別化において質・量ともに十分であるかも重要となってきます。さらには、オンライン上で選考が進んでしまうことでのコミュニケーション不足による離脱を防ぐため、内定を出した後のフォローも検討すべき課題としてあげられるようになりました。

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24卒|高校卒業以降「STAY HOME」世代

24年度卒の新卒採用スケジュールとしては、前年に引き続きコロナからの復調に向かっているため、企業は採用企業数・採用人数が増加しています。

一方で、学生は業界・職種の視野が広がらず、自己PRにおいてもSTAY HOMEの影響が強く「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」が乏しくなる結果に。

情報収集においては引き続き、対面よりもオンラインが人気です。
情報を理解・深堀する時間のない中、膨大な情報量の中から企業を探すことになるため、大手企業・有名企業以外は、パッと見で興味喚起・理解を促す必要があり、オンライン上でのビジュアル訴求も重要となってきました。

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25卒|キャンパスライフを大学途中から体験した世代

企業は前年の採用不足から採用企業数・採用人数を増やしています。

学生は説明会参加段階から企業を選択するようになり、オンラインでの情報収集に慣れていますが、他方で前年同様自己をPRする情報は乏しいという課題があります。
情報収集においては対面よりも引き続きオンラインで行いますが、企業を知るために志望度が高い企業には対面を求める傾向も出てきました。

スカウトサービスを活用する企業も増えたことで、手元(スマホ)に届いたスカウトに対して企業を理解・深堀する時間のないまま、企業接点のみが増大しています。スカウト配信など攻め手に注力することも重要ですが、学生を集めることに苦戦するので、集めた後の動機形成プランが鍵となります。

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新卒採用スケジュール まとめ

時系列で年間の動きを眺めてみますと、やり方も変わり企業の動きも学生の活動も基本的に早くなっている印象はありますが、学生の活動終了時期は大きく変わっていません。
自社の活動時期が学生の動きと大きくずれることは好ましくないですが、無理にその動きに合わせるよりも、その手前に準備すべきものがあります。
それは「ターゲット」をきちんと決めることです。「自社にどんな人にきてもらいたいか」「どんな人が活躍するのか」を考えていただき、「その学生にはどうしたら会えるのか」を考えることによって、動くべきタイミングが見えてきます。より良い採用活動に向けてしっかり準備していきましょう。

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