【企業様向け】インターンシップはいつが効果的?広報・実施期間について

今や新卒採用を行う上で欠かせないインターンシップ。主に大学3年生に対し、本格的な就職活動が始まる前に会社を知ってもらえる絶好の機会となる為、インターンシップは新卒採用を行う多くの企業が実施しています。今回はインターンシップはいつ情報開示・実施すると良いのか?効果的なタイミングをご紹介します。

インターンシップの開催をいつ情報開示すると良いか

学生がインターンシップを探す時期は?

インターンシップの効果的な広報・実施期間を探るときに、学生はいつ頃からインターンシップに参加しようと考えるのでしょうか?
大学では2年生~3年生になるタイミングで就活の心構えやインターンシップへの参加を促す講義があり、この時期から学生は就活に対する意識が一気に高まります。先輩やWEBサイトの情報から、昨今のインターンシップが選考に影響することを学生も認識しており、就活サイトで情報解禁となる4月から一斉にインターンシップを開催する企業の検索を始めます。

ONECAREER会員向けアンケート結果。2025卒向けアンケート(2023年7月実施)n=372

上記は2025卒の学生に対し、インターンシップを探し始めた時期を調査したアンケート結果になります。ピークである5月時点には、約6割の学生がインターンシップの検索を始めております。つまり、多くの学生が3年生になったばかりの4・5月から積極的に探していることがうかがえます。

多くの企業がインターンシップの開催準備を始める時期は?

企業側においては、実は開催期間に法的な定めは無く、実施自体は年中いつでも可能です。とはいえ大手就活サイトが4月から広報開始、6月~翌年1月下旬頃までを予約・実施期間としている為、ほとんどの企業がこの間にインターンシップを行っています。

広報や実施のタイミングは企業によって様々ですが、先述の通り学生アクションが4~6月に集中していることから、昨今では4月の就活サイトが情報解禁と共に広報を開始する企業が非常に多い傾向があります。より多くの学生を集める為には、4月~6月の情報開示が肝となっています。

インターンシップをいつ開催すると効果的?

学生が参加しやすい長期休暇期間に開催を

当然のことながら、学生の本業は学業です。特に対象となる3年生の多くはほぼ毎日のように大学の講義があるため、平日よりも休日、特に夏休みや冬休みなど長期休暇期間中での参加を検討する傾向があります。

上記は2024年卒の学生が、インターンシップに参加した時期の推移を表したグラフです。
夏休みとなる8月~9月に参加する学生が多い傾向があり、中でも8月が年間で最も参加者が多くなっています。

また再び授業が始まる秋冬にかけて参加者は減少する傾向がありますが、やはり冬休みとなる12月は増加しております。インターンシップの実施期間で抑えておきたいタイミングは8月、9月、12月であるといえます。

学生のスケジュールに配慮した実施が必要

先述のとおりインターンシップの開催は学生が参加しやすい休日開催が望ましいですが、土日休みの企業にとって休日の実施は負担になります。興味がある企業には授業の合間をぬって平日に参加する学生もいる為、平日開催する場合は学校が終わる夕方以降に開催することで、学生が予約をしやすくなります。

また全ての学生が毎日のように朝から夕方まで授業がある訳ではない為、週ごとに曜日を変えたり、午前の日と午後の日を設けるなどして、学生によっては参加しやすい曜日や時間を作ってあげることも大切です。多くの学生がテスト期間となる、7月中旬~7月下旬や1月中旬~2月初旬は開催を避けた方がよいかもしれません自社都合ではなく、学生の日常をイメージして日程を検討するようにしましょう。

インターンシップを効果的に実施するには早めのアクションが成功のカギ!

インターンシップの詳細日程を早めに決定する

就活サイトのルールでは4月からインターンシップの広報が開始となり、6月から学生が予約をできるようになります。この時期は夏開催がメインとなり、多くの企業はざっくりと「8月中に開催」や「随時開催」など大まかな設定をする傾向がありますが、効果的にインターンシップを行うには早期に詳細日程を決めることが重要です。

早期に詳細日程を決めることでインターンシップを効果的に開催できる理由

  • 学生が予約をしやすくなる

ざっくりと8月実施と書かれていても、夏休みにアルバイトやサークル活動、遊びの予定を考えている学生は予定を立てづらく、その企業の予約を躊躇する可能性があります。明確に日程が書いてあることで、他の予定も考慮して早期に予約をしてくれる可能性が高くなります。

  • 社内での協力を得られやすくなる

まだ開催まで余裕があるからといってぎりぎりまで日程を決めないでいると、協力してほしい各部門の担当者の日程を抑えることが困難になり、最終的には採用担当者が一人で開催するなど負担が増えたり、インターンシップの内容が薄くなってしまう可能性があります。早期に日程を検討し、計画的に協力先の部門に相談をすることで、各部門の担当者にも準備の時間が出来、インターンシップの内容がより充実したものになります。また結果的に採用担当者の負担軽減にも繋がります。

  • 就活サイトで学生が検索しやすくなる

新卒サイトの「リクナビ」では実施日を明確に設定することで、学生が日程で検索できるようになります。「〇月~〇月にインターンシップを開催する企業」という検索においても発見される可能性があります。システム上「8月中旬開催」や「8月随時開催」などの設定も可能ですが、この場合日程の検索ではヒットしなくなってしまうので、多くの学生に検索されるためにも、早期に日付まで設定することをお勧めします。

競争が激しい夏より、早期に実施する

4月~6月は採用担当者が忙しくなる時期です。来年入社の新卒採用活動が本格的になるタイミングに加え、その年の新入社員の受け入れ、更に再来年入社のインターンシップの検討と三世代を一気に管理する必要があり、まずは目先の対応に追われます。この時期、優先順位が低いインターンシップについては広報だけに留めておいて、実施は控える傾向があります。

ところが学生は夏休みの参加がメインになるものの、就活への意識は高まっていることから、参加できる日程があれば体験も含めて積極的に参加しようとも思っています。6月から7月までは比較的実施を控える企業が多いため、この時期に開催することで夏の競争が激しい時期を避けて学生を集められる可能性があります。例え半日や2・3時間の開催でも、早期の実施をお勧めします。

インターンシップに学生が集まる時期を把握するためには

企業がインターンシップを効果的に実施するには、学生の動きや他の企業の状況を知り、学生の動向を見極めることも重要です。

学生が就活イベントの参加時期を知る

学生の動きとして、合同企業セミナーなどの就活イベントにおいてはどの時期に学生が多く集まっているのでしょうか?

10年ほど前は、就職活動が解禁となる3年生の3月のイベント動員数が最も多く、大規模なイベント会場では何万人と学生が詰め寄せていましたが、そこから就活の早期が進み、コロナの直前では就活が始まる直前の2月の動員数が最も多く、3月以前から情報を集めようとしている学生が増えている傾向がありました。

2020年のコロナ以降~現在は、学生のインターンシップへの参加意欲の高まりから、3年生の6月イベントの参加が最も多く、以前の様な3年生の2月、3月のイベントに参加する学生は極端に少なくなりました。企業側もインターンシップがスタートする6月のイベント参加が最も多く、この時期から学生と接点を取り、インターンシップ→選考へと進める傾向がスタンダードとなっております。

新型コロナウィルスの影響による新卒採用スケジュールの移り変わりについてはこちら

他の企業がいつインターンシップを開催しているかを知る

他の企業の開催時期を知ることも、学生が集まる時期を探る上で大切です。
下記は2024・2025年卒のインターンシップ期における、企業の月別実施割合をグラフにしたものです。

上記の通り、全体傾向としても8月の実施が最も多くなっております。

また6、7月は年間を通して比較的少ない傾向はあるものの、2024年卒と比べ2025年卒は実施する企業が増えております。やはり夏の競争が激しい時期には出会えない学生を求めて、早期から接点を取ろうとしている企業が増えている傾向です。逆に11月以降に開催する企業は昨年対比で見ると減少傾向にあります。

インターンシップを継続して実施している企業が、昨年の結果も踏まえ早期化を図っている傾向があります。やはり学生の動向に合わせて、企業の動きが変わっていることがうかがえます。

インターンシップはいつが効果的か?まとめ

いかがでしたでしょうか。学生の就活意識の高まりが早期化しており、企業側は学生の動きが活発な時期を見極めて、いかに多くの学生と接点を取れるかが採用の鍵となっております。

2025年卒以降は就業体験を伴わない会社説明会やOB・OG訪問等もインターンシップ期に開催できるようになり、作りこまれたコンテンツでなくても実施が可能になりました。ぜひ良い人材を確保する為にも、早期の活動をご検討くださいませ。

この記事を書いた人

井奈波 友人 / 営業

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