若手採用成功のポイントとは?若手転職者のリアルな声で解説

「若手を採用したいけど、全然応募が来ない」そんなお悩みございませんか?

若手人材は将来の幹部候補や、欠員補充、業務拡大などにおいて重宝されますが、人口減少によって若手採用の難易度が高まっているのが現状です。若手採用を成功させるためには、若手転職者に選んでもらえる会社作りが非常に重要になってきます。
本記事では、若手と言われる20代で転職を経験した筆者の体験談や、最新のデータをもとに、若手採用成功のポイントを具体的に解説します。

この記事を書いた人

大脇 智宏 / 営業

現職:人材業界の営業担当
前職:スーパーのお惣菜部門の店長補佐(新卒から5年勤務)

本記事では、私の実際の転職経験をもとに、若者転職者のリアルな気持ちや動向、若手採用成功のポイントを紹介します。

若手人材が20代で転職をする割合

下記のように現在、20代の4割弱が転職をしており、転職することが当たり前の時代になってきています。

企業側としても、若手採用への取り組み方が変わってきています。以前は、若手を採用するなら「新卒採用」というイメージがあったかもしれません。しかし、現代では変化しており、社会人経験が1年未満の採用実績がある企業は8割というデータがあります。

また、一般的に新卒の入社後3年未満の若手を「第二新卒」と呼びますが、企業が「第二新卒」と定義づけしているのは何歳までかという調査では、25歳までと定義しているのが23.4%、次いで、30歳までと定義しているのが、21.3%(※2)という結果でした 。

この結果から、企業は若手人材を確保するために、より若手の枠を広げながら、積極的に採用活動をしていると言えます。

筆者が転職を考え始めたタイミング

私も20代で転職を経験した1人です。
新卒で入社したスーパーのお惣菜部門では、店長補佐として約5年間勤めました。

入社したきっかけは大学生時代の飲食店のアルバイト経験が活かせると感じたからです。入社当初は、社員という立場の難しさに心が折れた時もありましたが、次第に業務にも慣れそれなりに楽しく働いていました。

しかし、5年目で「このままでいいのだろうか?」と考えるようになりました。というのも、単純作業の繰り返しが多く、40代を過ぎても店長より上にステップアップしている人がほとんどおらず、その会社でキャリアを積むイメージが持てなかったからです。そこで、自分のキャリアやスキルを伸ばしたいと考え、転職活動をはじめました。

では、現在の若者はどんなきっかけで転職を考えるのでしょうか?

若手人材が20代で転職を考えるきっかけ

下記グラフのように、若手人材が転職する理由として特に多かったのは、「仕事の領域を広げたかった」「会社の将来に不安を感じた」「会社の経営方針や方向性に疑問を感じた」「人間関係・職場の雰囲気が合わなかった」「労働時間が長かった」「賃金に満足できなかった」 などです。

なぜ、こう考える若者が多いのでしょうか。「給与・休日」は、プライベートを充実させたいと考える若手人材が増えているからだと言えます。しかし、「成長」「仕事へのやりがい」と聞くと、曖昧な理由だと感じる方もいるのではないでしょうか?

若手人材が成長を求めるのは、「終身雇用」が当たり前の時代ではなくなってきているからとも考えられます。以前は企業に就職すれば、年功序列で賃金が上がり、安泰に暮らせる考える傾向が多くありました。しかし現代はそれが当たり前ではなくなり、会社に頼るのではなく、自分自身の力でキャリアを形成し、生涯の賃金を確保して働きたい人が増えていきている(※1)と言われているためです。

※1「若手の中途採用・転職意識の動向」株式会社リクルート

筆者が未経験職種へ転職を決めた理由

私は新卒入社後5年目のタイミングで自分のキャリアやスキルを伸ばしたいと考え、未経験で営業職を志望しました。営業職を選んだ理由は、自分自身でお客様と信頼関係を築いて業績をつくる仕事に憧れがあり、成果が数字に現れるため、自分の成長や仕事に対するやりがいを感じられそうだと思ったからです。
未経験のため不安もありましたが、下記の理由で「今の会社で営業に挑戦してみよう」と前向きに考えることができました。

求人原稿に「未経験歓迎」と明記されていたので応募しやすかった。
面接時に研修内容や仕事内容の詳しい説明があり、未経験でも入社後のイメージがしやすかった。
面接官や上司から「仕事は大変だけど、やる気があるならしっかりとサポートするよ。」と言ってもらえて、メンタル面でのフォローもしてもらえた。

このように、未経験でも安心して入社できるような体制を整えることが、「未経験で挑戦したい」と考える若手人材の獲得に繋がります。

若手人材が会社に求めているもの

前述のように、若手採用を積極的に行う企業が多い中で、若手採用に成功し若手がしっかり定着する企業と、そうでない会社があります。若手採用に成功する企業にはどんな特徴があるのでしょうか?

若手採用に成功する企業が多く実施していることは、研修の導入人事制度や給与制度の改革などが挙げられます。具体的には下記のような例があります。

若手が定着する職場づくりのための取り組み事例

  • 競合他社と比較して、給与が低ければ、給与を上げることを検討する
  • メンター制度の導入より、従業員の悩みに早く気づくことができる体制をつくる
  • 結婚・出産・育児・介護などの様々なライフステージに合わせた柔軟な働き方の推進(短時間勤務・休暇など)
  • 社内スキルアップ研修の実施、複数のキャリアパスの提示など、キャリアアップ制度の強化

参考:「若手が定着する職場づくり取組事例集」厚生労働省

若手にとって、働きやすい環境を整えることや、キャリアアップ制度を明確化することで、入社後も安心して働くことができるのではないでしょうか。企業によって採用や従業員の定着に関する課題は様々です。現状の課題をどうしたら解決できるか考えて柔軟に対応できる企業こそが、若手人材にとって魅力的な企業となり、優秀な人材が育ち、この先も発展していくと考えられます。

若手採用の採用手法

企業が若手採用に取り組む一方で、若手人材はどのように転職活動を行うのでしょうか。 

筆者が20代の転職で仕事探をした方法

私自身は20代で転職するときに「リクナビNEXT」という転職サイトを利用しました。学生時代の就職活動で「リクナビ」に聞きなじみがあり、求人数も多いため、自分の条件に合う仕事が見つかるのでは、と期待できたからです。

若手を採用するには、上記の「リクナビNEXT」のような求人広告以外にも、人材紹介、SNS、リラファル採用など多くの採用手段があります。若手の人材の確保のためには、時代の変化とともに、企業のあり方、採用の仕方を見直していく必要性があります。

弊社R4では、若手採用や若手人材定着に関する課題の明確化・競合の調査・市場の情報提供を行い、最適な採用手法をご提案いたします。
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若手採用成功のポイント まとめ

次世代を担う若手人材の獲得は人口減少に伴い激化していますが、事業を推進していく上で新たな風を吹き込んでくれる若手人材はとても重要です。

仕事にやりがいをもちながらプライベートも両立させたい、そんな現代の若手人材を獲得するためには、仕事のやりがいをわかりやすく伝え、働きやすい環境への配慮をすることが必要です。今回のお話が貴社の若手採用成功の一助になれば幸いです。

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