Googleリスティング広告を採用活動の広報に効果的に使うには?
Google広告とは、「Google」が運営するリスティング広告です。Indeedや求人ボックスなどの求人に特化した検索サイトとは違い、商品・サービスを中心に様々なコンテンツを広告として掲載することができます。今回は、Google広告で求人を掲載するときに知っておきたいポイントをまとめていきます。
- 1. Google広告ってなに?
- 2. Google広告・リスティング広告は求人に使えるのか
- 2.1. Google広告表示の仕組み
- 2.2. Google広告掲載費用の仕組み
- 2.3. Google広告掲載費用の考え方、目安
- 2.4. リスティング広告のクリック単価が影響を受ける要素
- 3. Google広告で採用効果を高める運用方法(単価設定)
- 3.1. リスティング広告の単価設定方法は、手動と自動の2種類
- 3.2. 単価設定方法は『自動』がオススメ?!
- 4. Google広告で採用効果を高める運用方法(キーワード設定)
- 4.1. 求人募集のためのリスティングにおけるキーワード設定
- 5. Google広告で採用につなげるコンテンツの作り方
- 5.1. クリック率を上げるために重要なのは広告文
- 6. ランディングページの作成からリスティング広告運用までお任せください
- 7. 求人広告ノウハウ・採用事例に関連する記事
Google広告ってなに?
下の画像の赤枠部分が、グーグル広告になります(冒頭に”広告”という文字が入っています)。Googleの検索画面からキーワードを入力すると、そのキーワードと連動した広告が表示される仕組みです。広告がクリックされると、設定した分だけ広告主に課金されます。
Google広告は、『リスティング広告』と呼ばれる広告の種類の一つです。
リスティング広告はYahooでも同様に掲載が可能なのですが、特にGoogleで行うリスティング広告のことは、Google広告と呼ばれることもあります。ここでは、検索エンジン占有率70%以上と言われるGoogleを例に、リスティング広告について、また求人募集にどのように活用できるのかという詳細を解説していきます。
Google広告・リスティング広告は求人に使えるのか
結論から述べると、有効です。
タウンワークやリクナビNEXT、マイナビ転職、en転職、dodaといった求人媒体では、サイトに求職者を誘導し給料や職種、待遇等から検索した上で自社の求人を見つけてもらう必要があります。
一方Google広告では、Googleで「愛知×自動車×求人」と検索した人に広告表示するというように、特定のキーワードで検索した人にダイレクトに広告を表示させることが可能になります。
「ググる」という言葉が俗語として存在するように、Googleの検索エンジンを利用することは日常の一部と化しています。求職者がIndeedや求人ボックスに載っている求人を見つけるにはそれぞれのサイトを訪れる必要がある一方で、グーグル広告に載っている求人を見つけるには、いつも使っているGoogleの検索エンジンでググるだけです。求職者にとって、かなり手軽に求人を発見できることがわかります。またGoogleは数ある検索エンジンの中で占有率70%と圧倒的なユーザー数を誇り、広告主にとってもより幅広いユーザーへアプローチすることができる、というメリットがあります。
さらにGoogle広告では、ユーザーの属性や興味・関心など、配信先の細かいターゲティング設定ができるため、使いこなすことができれば十分募集活動に活用できます。
Google広告表示の仕組み
リスティング広告とは、例えばGoogleの場合、下図のように検索窓にキーワードを入力し、検索結果が表示されると、上部いくつかのサイトには「広告」と記載されています。これらがリスティング広告と呼ばれるものです。
リスティング広告の欄に表示されているページは、”「愛知×自動車×求人」と検索したユーザーに対して、広告を表示させる”という設定がされています。キーワードの組み合わせは複数設定が可能で、どのキーワード設定がより効果効率が良いかを分析しながら運用をしていくことになります。
Google広告掲載費用の仕組み
Google広告を含めたリスティング広告は『クリック課金』と呼ばれる仕組みで、広告が表示されるだけでは費用は発生しません。費用が発生するのは広告が「クリック」された時です。事前にgoogleへチャージしておいた金額が、広告がクリックされるごとに減っていく、電子マネーと同様の仕組みです。1日の予算設定をいくらにするかという設定が可能なので、想定よりも予算を使ってしまうことはありません。
Google広告掲載費用の考え方、目安
実際に、Google告を運用する場合、費用をいくらで設定すればよいか?迷われるかと思います。
クリック単価については、数百円~1000円以上になることも珍しくありません。
広告掲載費を検討する場合は、このクリック単価から逆算した考え方をすることが一般的です。
例えば、クリック単価500円でクリックしたユーザーが応募完了に辿りつく確率が1%とした場合、1応募にかかる費用は50,000円。更に目標応募数が10名ならば、必要広告費は500,000円というような算出の仕方です。
500円(クリック単価)×100(応募率1%)×10応募=500,000円
リスティング広告のクリック単価が影響を受ける要素
リスティング広告はクリック課金制であると先述しましたが、このクリック単価はどのように決まっていくのでしょうか。クリック単価は、周り(他広告)の状況によって左右します。
例
- 同じキーワードやターゲットを狙った競合の数
- 設定したターゲットから検索されるボリューム(ターゲットが多いか少ないか)
- 設定キーワードと求人ページとの関連性
つまり、同じターゲットを他社も狙っていれば多く広告費をかけている方が表示されやすい、ターゲットが多すぎるとたくさんの人に表示しにいく為費用が多くかかる、むやみやたらにキーワード設定をし広い範囲に予算をかけるよりもサイト内の情報とよりマッチする方が表示されやすい。これらの要素によってリスティング広告の費用は変動していきます。
Google広告で採用効果を高める運用方法(単価設定)
リスティング広告の単価設定方法は、手動と自動の2種類
明日にでも人材が必要!という場合ではなく、中長期的な採用が必要な求人との相性がよいのがリスティング広告です。
Google広告の掲載方法には、以下2種類があります。
- 【手動設定】1クリックの上限単価を手動で設定する個別クリック単価設定
- 【自動調整】目標に合わせてクリック単価が自動調整される方法
【自動設定】では、いくつかの運用目標を選択することができます。選択した目標に合わせて、クリック単価が自動調整される仕組みです。よく使う目標には以下のようなものがあります。
・コンバージョン最大化(応募数の最大化)
・費用対効果最適化(応募単価最適化)
・インプレッションの最適化(表示場所や頻度の最適化)
応募数を増やしたい場合は、コンバージョン数に応募数を設定し、「コンバージョンの最大化」の目標を選択しましょう。
単価設定方法は『自動』がオススメ?!
基本的にオススメなのは『②自動調整運用』です。なぜならば、GoogleのAIによってユーザーの興味関心・所在地・時間・デバイスといった膨大なデータを自動分析し最適に運用を行うことができるからです。同じことを手動設定で網羅的に行うことはほぼ不可能です。
ただ、自動設定にもデメリットがあります。それは、AI機械学習アルゴリズムの学習に時間を要するため、効果が十分に確認できるまでに”一定の期間”が必要ということです。この”一定の期間”がどれくらいかについては、コンテンツの内容や予算に左右されるため一概には言えないのですが、だいたい1~2か月くらい見ておくのが良いです。また、学習期間中、効果が芳しくない場合には、どうしても設定を色々と変更したくなるものです。しかし、過度な設定の変更は推奨できません。学習が振り出しに戻り、最適に運用されるまで更に時間が必要となってしまうからです。広告文や予算などのその他の設定も、学習期間中は変更しない方がベターです。
すべてをGoogle機械学習にお任せするのはちょっと不安、予算変更を頻繁にするかもしれない・・・という方は、「拡張クリック単価制」という運用設定を利用することをお勧めします。拡張クリック単価制とは自動設定と手動設定の間のような運用設定で、指定したクリック単価を保ちながら、コンバージョンの可能性がありそうなユーザーへ、表示されやすくなるように運用されます。
Google広告で採用効果を高める運用方法(キーワード設定)
求人募集のためのリスティングにおけるキーワード設定
Google広告は、「どんなキーワードで検索されたときに広告を表示するのか」を細かく設定できます。
また、このキーワードを適切に設定することは採用率を上げるために大変重要です。まずは、求人固有の指名キーワードを設定することをお勧めします。
キーワードの幅を広げる場合は、指名キーワードとは別の広告グループを作りましょう。キーワードの種類が異なると、作成する広告文や、ターゲットの方法も変わってくるためです。
では、ここでいくつか例を出して見てみましょう。
【例】工事の現場スタッフ募集
「工場×求人」「製造×求人」 などの抽象的なキーワードよりも、「●●会社×溶接スタッフ」というように、より具体的な指名キーワードを設定します。
指名キーワードを入れるほど、ターゲットにヒットしやすくなり、採用率が上がります。大事なのは、求人に応募してくれそうな可能性が高い人しか検索しなさそうなキーワードを入れることです。
もし予算が潤沢にある場合は、キーワードとして、その求人広告固有の特徴・メリットを加えましょう。そうすることで、アプローチできるターゲットの幅を広げていきます。例えば上述もした工場の製造スタッフで、「寮完備」が求職者が惹かれそうなメリットである場合は、「寮完備×溶接スタッフ」などのキーワードを追加します。
【例】自動車の製造ラインスタッフの募集
「自動車×求人」といった抽象的なものよりも、「○〇会社×組み立て」「○〇会社×期間工」といった具体的なものが効果に繋がります。
「自動車×求人」と検索する人の中には、車検スタッフやカー用品の販売スタッフなども含まれることが予想されますが、「○〇会社×組み立て」「○〇会社×期間工」であれば○〇会社で自動車製造の現場で働きたい人に絞られることになります。このように、応募に繋がりやすい人へアプローチすることが重要です。
Google広告で採用につなげるコンテンツの作り方
クリック率を上げるために重要なのは広告文
採用率を上げる上で、最も重要なのが広告文になります。真剣に求人を探している求職者(いわば質の高い求職者)程、自分のニーズにあった内容かを見定めて、クリックします。広告文の文章が求職者にとって有益な情報にするとともに、設定したキーワードとも連動させることが重要となります。
例えば、「期間工 求人」「期間従業員 求人」などのキーワードで設定した場合は、広告文のどこかにそのキーワードを必ず入れて、連動性を保ちます。こうすることで“ユーザーの求める内容が記載された有益な広告である”と評価が上がり、より上位に表示されやすくなります。
また広告をクリックした後のランディングページ(※)
も、大変重要です。こちらもキーワードや広告文と、内容が連動している必要があります。指定したキーワードで流入した求職者がどんなコンテンツを見れば応募してくれるのか、考えながらランディングページを設計しましょう。
※ランディングページ:検索結果や広告などを経由し、訪問者が最初にアクセスするページ
ランディングページの作成から
リスティング広告運用までお任せください
R4では、Google広告のランディングページとなるLPの作成から、キーワード、広告文の設定、運用までトータルでお手伝いすることができます。「Indeedなどの求人媒体を既に使っているがもっと効果を上げたい」「予算が潤沢にあるため今より大々的に広告を掲載したい」そんな企業様は、ぜひ一度弊社にお問い合わせください。
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加藤 彩芳 / 営業 / ウェブ解析士
中長期的な採用計画の提案。直近の欠員を埋めることも大切ですが、先の状態を把握し逆算してご提案できるよう心がけています。そんな先々に向けても気軽に相談いただける相手となれるように尽力させていただきます!
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