株式会社中京医薬品 様|経営者・人事インタビュー

数ある採用支援会社の中から、なぜR4が選ばれるのか。その理由を、企業の人事・採用ご担当者様へのインタビューを通じて明らかにしていくシリーズです。今回のゲストは、『赤い箱』を通じた医薬品・健康食品の販売で知られる東証スタンダード上場企業、株式会社中京医薬品の人事総務部 部長・古橋 哉(はじめ)様。創業70年以上を誇る “配置薬業界の雄” が感じる、ビジネスパートナーとしてのR4の特異性や、社会貢献活動・配置薬事業への想いについても語って頂きました。

インタビュアー/R4サービスサイト編集部 専属ライター

企業について

法人名:株式会社中京医薬品
本社:愛知県半田市
従業員数:361名 (2022年6月 時点)
公式Webサイト:https://www.chukyoiyakuhin.biz

人間対人間の付き合いができる。それがR4の魅力

携帯普及前。学生100人への電話は、大仕事でした

――R4との取引は、間もなく20年になるそうですね。

そうですね。R4さんの創業直後から、お付き合いをさせて頂いていると思いますよ。

――元々は、同業他社様を介してご挨拶に至ったそうですが。

ええ。当時の取引先だった『株式会社リクルートHRマーケティング東海(現・株式会社リクルート。以下 HRマーケ)』様からご紹介を頂いて、R4の営業担当さんにお越し頂いたのが最初だったと思います。

当社はその頃、年間100名近くの新卒採用をおこなっていまして、エントリーしてくださった学生さんの情報登録や日程調整など、個別対応にかなりの人手を要していました。社内の負担を何とか軽減できないかとHRマーケの担当さんに相談したところ、新卒採用業務の代行を担ってくれる採用支援会社がありますよということで連れてきてくださったのが、R4さんとの出会いでしたね。

――2004年頃、採用代行サービスを扱う会社がまだ少なかった時代ですね。R4はそれを中核事業に据えて立ち上がった会社でしたが、東海エリアにおいては、採用代行というサービス自体、認知が低かったと聞いています。

その通りですね。そこに対価を払ってアウトソースするという発想が、まだあまりない頃だった気がします。加えて私たちの会社は、目に見えるモノが主要商材ということもあって、形のないサービスにお金を出すということに、社内でなかなか共感を得られなくてですね…。実は稟議を通すのにも、結構苦労したんですよ。

――そんな裏話がおありだったんですね。

でも、R4さんで代行業務をしてもらえるようになって、現場の負担は格段に減りました。実務を担当してくださっていたアウトソーシング部門の担当さんは、我々と同じ温度感で並走してくださいましたね。当時はまだ、就活に携帯電話を用いる世の中ではなかったので、電話1本を本人へ繋ぐにも工数が掛かりましたし、手書きの学生情報をデータ化するため、何百人分も手入力する…なんてこともしていました。R4さんへお願いできるようになってからは、そういった悩みからも解放されたので有り難かったです。

正論や理屈に終始しない、寄り添う気持ちが嬉しかった

――現在は4人目の営業担当が、御社へお伺いしていますよね。

そうですね。営業担当者が毎年変わる代理店さんもある中で、20年近くで4人って、かなり少ない方じゃないですかね。今でも時々、前任の方や最初の営業担当さんが顔を出してくださいますし。

――4人の営業担当とやり取りされた古橋様からご覧になって、R4の営業担当に共通する特徴のようなものはあるでしょうか?

うーん……考えてみたんですけど、全然無いんですよね(笑)。むしろ、それぞれのキャラクターがハッキリしていて、皆さん個性の塊という感じで。R4さんはきっと、多様性を認め合える会社なんでしょうね。

ただ、どの方も営業マンとしての感度はいいと思いますよ。「最近こういうことで、ちょっと困っちゃって」という話をポロっとこぼすと、「こんなサービスがありますよ」なんて提案してくださって、それが導入に至ったケースもたくさんあります。

――ちょっとしたお困り事も、気軽に話せる関係性が続いているんですね。

確かに、何でも話せるというのはありますね。それはちょっと違うかなっていう時は、忖度なしでノーも言えますし。そうやって本音でぶつかり合えるからこそ、お付き合いが続いている部分はあると思います。

――本音で話せる、という安心感の根底にあるものは何でしょう?お取引先であっても、ノーが言いづらい間柄ということもあるのかな、と思いますが…。

私たちがやりたいことを伝えると、R4さんは「実現に向けて頑張ります」と言ってくれるからではないでしょうか。正直、そうではない代理店さんもいらっしゃいます。正論を伝えてはくれるけど、どこかドライで、ビジネスでのお付き合い以上に踏み込む気にはなれなかったりして。

そう思うと、R4の営業担当さんはちょっと違うなと。親身になって手を尽くしてくれるからこそ、人間対人間のお付き合いができているのかなと感じます。

――前任の営業担当とも少し会話しましたが、当人曰く「やる・やらないを決めるのは、あくまでお客様。でも、求めて頂ける限りはアイデアを出し続けたいし、お困りであれば何とか力になりたい」とのことでした。

前任の方とも、激動の時代を駆け抜けましたからね。九州エリアでの現地説明会を再開した時は、わざわざ会場まで手伝いに来てくださったんですよ。たった数時間、うちのためだけに九州まできてくれるとは思いませんでしたから、ビジネスを越えた嬉しさがありましたね。

――実はその前任者から一つ、伝言も預かっておりまして…。「担当変更の際には、無理なお願いも聞いて頂き、改めてお礼申し上げます」との事でした。

今の営業担当さんには、新卒1年目のときから来てもらっているんです。前任の方に「この子を一緒に育ててもらえませんか」とストレートに言われまして…最初は驚きましたね。でも、営業担当さんの変更があるのは当然のこと。当社もたくさんの営業マンを抱えていますから、お気持ちはとても分かります。今はもう、担当して頂くようになって3年目ですかね。彼も随分、頼もしくなってきたと思いますよ。何かあれば必ず前担当の方がフォローしてくれますしね。

人が自慢の会社には、円滑なコミュニケーションが必要

――そんな個性的なR4の営業陣からは、色々なご提案をさせて頂いたかと思います。これまでに利用されたプロダクトやサービスについてお伺いできますでしょうか。

求人広告では『リクナビNEXT』や『タウンワーク』、『Indeed(インディード)』を利用した中途採用もR4さんにお願いしています。応募者の管理が大変だったので、ATS(採用管理システム)も導入させていただきました。

新卒採用の『リクナビ』は今も活用しています。組織の永続的な発展を考えると、新卒採用は力を抜けない部分ですからね。そして今は、同じく必達事項である、新卒社員の定着率向上についても相談に乗ってもらっているところです。

――少し前には『TUNAG/ツナグ(※)』も導入されたと聞いておりますが、これも定着率向上に向けての一手だったのでしょうか。

(※ R4がパートナー契約を締結している、株式会社スタメンの社員間エンゲージメント促進ツール。働き方の多様化が進む中で、社内コミュニケーションの促進や組織強化の目的で導入する企業が増えている)

はい。社内コミュニケーションに関して、根本から見直すべき時が来たと感じて導入に至りました。当社では数年前に「働き方改革」の一環で、営業マンを対象に直行直帰勤務を導入しました。これにより事務作業のために営業所へ戻る必要が無くなり、社員の残業時間は大幅に減りましたが、一方で、社員間のコミュニケーション機会も減少傾向にあったんです。

中京医薬品には元々、人と人との繋がりを重んじる風土があり、そういった社風の中で育つ社員の人柄が、お客様に支持されてきた歴史もあります。ですから、社員同士でちょっとした相談や雑談をしたり、感謝を伝え合う場面が減ってしまうのは、定着率以外の部分にも影響を及ぼすだろうとの危惧があったんです。

――そういった視点もあってのご決断だったんですね。確かに、中京医薬品の皆様はどなたとお話ししてもお人柄が抜群だと、R4の中でも話題になったことがあるそうです。

それは有り難いですね。R4さんは事業の特性として、多彩な企業さんとお付き合いがあるでしょうから。そういった会社の方にお褒めの言葉を頂けるのは光栄なことです。

――そうした社風であれば尚のこと、より長く働いてもらえる組織づくりを目指したいですね。

おっしゃる通りです。採用に関してはR4さんと20年近く一緒にやらせてもらって、だいぶ掴んできた感はあるんです。だから今後は、今よりもさらに「長く働き続けたい!」と思ってもらえる組織になれるよう、力を借りたいですね。極端なことを言えば、そのためのプロダクトやサービスが、たとえR4さんが取り扱えない物だとしても構いません。採用という世界のトレンドにアンテナを張るプロとして、新鮮な情報を共有してもらえたら嬉しいです。

そうそう、この前お願いしたオンライン説明会動画の刷新も期待していますよ。4~5年前に作ったものを、今の時代に合わせてアップデートしてもらうということで、今から仕上がりを楽しみにしていますから。

すべてのお声掛けの裏に、経営理念あり

――先程、御社の皆様のお人柄についてお伺いしましたが、その社風の根源はどこにあるのでしょうか?

おそらく、創業者であり現会長である、山田の存在が大きかったんだと思います。私自身も新卒でこの会社に入っていますが、会社説明会で見た山田は、30代という若さでありながら、多くの人を惹き付ける魅力がありました。当時から「関わる人を幸せにしたい」という強い想いを持った、エネルギッシュな青年社長という印象でしたね。

――そういったお姿に心を動かされる人材が集まって、今の風土に繋がっているんですね。

そうですね。10年ほど前まで、会社説明会では毎回、1時間にも渡る山田の講演がメインコンテンツでした。それが10日連続でも、1日2回開催であっても、参加者が10人を下回るような会場でも、同じ熱量で話して、ほとんどの人をファンにしてしまうようなカリスマ性がありました。

――そんなエピソードがおありなんですね…私も拝聴したいくらいです。

今は第一線を退きましたが、こうした山田の信念は当社の企業理念『健康づくり、幸福づくり、人づくり』にも色濃く表れています。全社員の行動一つ一つが、この理念に繋がっているんです。

例えば、新卒入社者が導入研修で、先輩に同行し、先輩とお客様との会話を学びます。「風邪薬はお孫さんが飲まれたんですね。その後いかがでしょう」「ハイキングの予定がおありなんですね!サポーターはご入り用でしょうか?」「暑い時期に向けて、熱中症対策のドリンクがありますよ」……そんな全てのお声掛けの背景には『健康づくり、幸福づくり、人づくり』の考えがあるんだということを、先輩から後輩へ教えていくんです。

――そこまで丁寧に、手取り足取り教えてもらえるんですね。

もちろん新人さんのためでもありますが、これは先輩社員にもいい影響をもたらします。自分で手本を見せながら言語化することで、企業理念への理解がより深まっていくんです。こういった体制があるからこそ、山田の想いがDNAのように受け継がれてきているのかもしれません。

お客様の顔が浮かぶ。だからこそ、本気になれるんです

――最近は、ウクライナの難民支援活動にも注力されていらっしゃいますよね。

そうですね。30年近く前から、国際社会貢献活動には力を入れてきています。今回の寄贈については、一般財団法人様からの要請を受けて実現に至りましたが、このような社会情勢に至った時に「助けてほしい」とお声掛け頂ける企業になったことを、誇らしく感じています。

私たちは自社の事業を『ふれあい業』として認識しています。人と人との関係を通じて幸福をつくっていくことが、中京医薬品の存在意義。社員とお客様という関係はもちろんですが、社員同士、社員と社会という関係の中でも、一つでも多く幸福をつくっていきたいと考えています。

――純粋に人の幸せを願うお気持ちが、根底にある訳ですね。そういった利他性は、何に由来するのでしょう?

これはあくまで私の考えですが、お客様との距離の近さではないでしょうか。配置薬って、言ってしまえばすごく古い商材なんです。ビジネスモデルの基本は、江戸時代からほぼ変わっていません。でも、お客様との距離がこんなに近い仕事って、ほかに無いと思うんですよ。

各拠点の営業マンからは毎日のように、お客様からのお声が上がってきます。感謝もご期待も、ご意見も叱咤激励も。そして私たちは、そのお声を寄せてくださった方全員のお顔が見える。これはこの業界ならではの良さではないでしょうか。

――確かにそうかもしれませんね。「誰かのために」という抽象的な気持ちよりも、「お世話になっているあの人のために」という具体的な気持ちの方が、推進力・行動力に繋がる気がします。

そうなんですよ。だからこそ、商品開発ひとつにも深くこだわってしまうんです。私たちの訪問を心待ちにしてくださっているお客様へ、納得いかないものをお届けする訳にはいきませんから。こだわり過ぎて時間が掛かってしまうことも多々ありますが、世に出た時にお褒めの言葉を頂くと、ああ、間違っていなかったんだと思えますね。

――人づくりと商品づくり、そして幸福づくりに、全身全霊を注がれているんですね。

現在、創業70年を超えたところですが、まずは “100年企業” の仲間入りができるよう、『健康づくり、幸福づくり、人づくり』を実現していきたいですね。特に “人づくり” に関しては、R4さんにも手伝って頂きながら。これからも中京医薬品らしく、実直に成長していきたいと思います。


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