R4ブランド戦略室コラム│第11回「ミャクミャクが教えてくれた、「キャラクター」がブランドにもたらす力」

ブランディング

お世話になっております。株式会社R4です。
株式会社R4のブランド戦略室による
メールマガジン『人が集まる「ブランド思考」』を
お送りいたします。

企業に人が集まり、価値が伝わり、事業が育つ。
そのカギとなる「ブランディング」や「理念の力」について、
毎回さまざまな視点からお届けしてまいります。

人が集まる「ブランド思考」 第11回「ミャクミャクが教えてくれた、「キャラクター」がブランドにもたらす力

株式会社R4ブランド戦略室 室長 毛利大一郎

先日、大阪・関西万博が閉幕しました。
大きな話題を呼んだのが公式キャラクター、ミャクミャクです。
最初は賛否両論ありましたが、
終わってみれば多くの人に愛される存在になりました。
そんなミャクミャクの人気ぶりから、
ブランド構築におけるキャラクターの力を改めて感じました。

ブランド構築には「関係性」も大切です。
消費者・顧客とどんな感情的なつながりを築けるか。それが価値になります。
その関係性を育てるうえで、キャラクターは非常に有効です。

キャラクターには、ロゴやスローガンにはない“人格”があります。
表情や言葉づかいでブランドの世界観を伝えてくれます。
その結果、「このブランドが好き」「応援したい」と感じやすくなります。

ミャクミャクもその好例でした。
独特な見た目と雰囲気が「多様性」や「生命のつながり」といった
万博のテーマと重なり、人々の心に残りました。
最初の戸惑いが、次第に愛着へと変わっていきました。

この“理解から共感へ”という流れは、まさにブランド構築の本質です。
成功するキャラクターは、“完璧さ”よりも“忘れられなさ”を大切にしています。

少しクセがあるほうが人の記憶に残るものです。
たとえば、NTTドコモの「ポインコ兄弟」は
決して洗練されたデザインではありませんが、
そのゆるさが人々の心をつかみました。
「かわいい」というより「なんか面白い」「癒される」という感情を生んでいます。

海外で言えば、ミシュランマン(ビバンダム)や
M&M’sチョコレートのキャラクターたちも同じような特徴を持っています。
どちらも完璧とは言えないフォルムですが、
そのユーモラスな造形と表情がブランドへの親近感を高めています。

ミャクミャクもまさにそうでした。一度見たら忘れられない個性。
その“ちょっと変”な魅力がSNSでも話題となり、
多くの人に伝播していきました。

企業やブランドがキャラクターをつくる際は、
以下の3点が重要になります。

①理念とのつながり
キャラクターは単なる広告素材ではなく、
自社の理念を体現する存在です。
見た目以上に「何を伝えたいか」が重要です。

②継続的なストーリー設計
つくって終わりではなく、“成長する存在”として描くことで
ファンとの関係性が深まります。
SNS時代にはこの連続性が欠かせません。

③社内でも愛される存在
社員自身がキャラクターを誇りに思える状態になれば、
社員発信によるブランド浸透が進んでいきます。
「うちの子」と呼ばれるようになれば成功です。

AIやデジタル技術によって情報発信が容易になった今だからこそ、
人々は“誰が語っているか”を重視します。
無機質な広告よりも“人格ある存在”から発せられる
言葉のほうが信頼されます。
キャラクターはその人格を象徴します。

ただ可愛いだけではなく「この会社は何を大切にしているか」を
感情レベルで伝えられる存在なのです。

自社ブランドを磨いていく際に、
「うちならどんな“クセ”を持ったキャラクターだろう?」と
考えてみることも有効です。

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