介護職の人材不足解消につなげる求人広告の作り方

介護職の人材不足解消につなげる求人広告の作り方

介護保険制度の開始以来、常に人手不足が叫ばれている介護業界。現場で働く介護職員の採用難易度も非常に高く、弊社R4宛にも多くのご相談を頂いています。

そこで今回は、弊社へ掲載依頼をくださった介護施設様における、求人広告の制作・改修事例と、実際に採用へ繋がった原稿の内容をご紹介します。人手不足解消に向けて採用担当者様のご参考となれば幸いです。

介護職の求人原稿。採用成功のために長期戦で改修

今回ご紹介する事例の概要は、以下の通りです。

■ 施設種別:特別養護老人ホーム 
■ 法人種別:社会福祉法人
■ 勤務場所:愛知県 丹羽郡 扶桑町
■ 募集職種:介護スタッフ (正社員)
■ 掲載方法:法人HPの「募集要項」ページに求人原稿を登録し、Indeedに読み込ませて有料掲載 (クローリング)
■ 採用成果:1名 (30代・女性 介護福祉士資格保有者の入職が決定)

※ 掲載期間中、給与金額・休日数といった募集条件は変更していません

勤務場所となる扶桑町内には、特別養護老人ホームを含む介護施設が点在しており、競合の多さという観点からも採用難易度の高さは明らかでした。そのため、開始時点で採用活動が長期化することを見越し、掲載のたびに費用が掛かる求人媒体ではなく、求職者の閲覧(クリック)回数に応じて費用が発生する、「法人HPを活用したIndeed有料掲載」をご選択いただきました。

法人HPに求人原稿を登録し、それをIndeedに読み込ませての掲載であれば、原稿内容(仕事内容の説明やメッセージ)の文字数や、変更回数に制限はありません。そこで今回は、Indeed有料掲載の反響数値を見ながら、1~2か月ごとにさまざまなパターンの原稿内容を試し、長期戦で “勝ちパターン” を探っていくという運用方針を立てました。

介護職の求人原稿。採用成功までの改修履歴

ここからは、実際に「募集要項」ページへ登録し、Indeed有料掲載をおこなった求人原稿の内容を、時系列順にご紹介します。

介護職の求人原稿例(1)お客様が作成された文面

まずは、Indeed有料掲載を開始した時点で掲載していた原稿です (一部改変済み) 。こちらは同施設の採用担当者様が作成されたもので、この内容で求人募集をしていて応募が獲得できなかったため、弊社にご相談をくださっていました。

介護職の求人原稿例(2)ライターが調査し制作

以下は原稿改修の第一弾として、弊社求人ライターが制作した文面です。

掲載開始時点での原稿内容では具体的な情報が少なかったため、働くイメージがやや持ちにくいのでは…と考え、厚生労働省の『介護サービス情報公表システム (https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp) 』を活用し、お客様が運営する施設について調べ、情報を充実させたものでした。

しかし工夫もむなしく、応募数は増えずじまい…。事実を調べて書くだけでは見せ方にも限界があると感じ、採用担当者様へご相談を差し上げ、メールインタビューへご協力頂けることになりました。

介護職の求人原稿例(3)お客様から情報を頂き追記

採用担当者様へのメールインタビューでは、初任者研修(ご利用者様の身体に触れる業務をおこなうために必要な資格)保有者と無資格者とで、最初に担う仕事をどう分けているかをお尋ねし、それを文面化しました。まったくの未経験からでも、段階を踏んで仕事を覚え、現場の雰囲気に徐々に慣れていけることをアピールすることが狙いでした。

残念ながらこの改修を経ても、応募は獲得できませんでした。

しかし、「質問文をお送りし、それにご回答を頂く」というメールインタビューそのものはスムーズ進んだため、今後も同じような形式で情報共有を受け、その内容を原稿へ盛り込んでいくという挑戦をさせて頂くことになりました。

介護職の求人原稿例(4)エピソードを元に刷新 → 採用成功!

二度目のメールインタビューでは、同施設でこれまでにおこなわれた、質の高いケアに関するエピソードについてお伺いしました。するとその特別養護老人ホームでは、ご利用者様の尊厳の維持や、生活の質の向上に繋がる取り組みが数多く実施されていたことが浮かび上がってきました。以下は、そうした実績の一つをクローズアップし、メッセージ化して掲載した文面です。

掲載開始から3~4週間後、この原稿の掲載ページから応募が1件入り、その方が採用に至りました。冒頭でご紹介した、介護福祉士資格を持つ30代の女性です。

女性は面接の場で「求人原稿を読んで、ここでなら自分のやりたい介護ができると思って応募した」と話してくださったそうで、面接官を務めた採用担当者様からは、「自法人の取り組みに理解があり、介護への意欲の高い方と繋がることができた」と、お喜びの言葉を頂戴しました。

介護職の求人原稿、掲載・制作はプロにご相談を

今回ご紹介したケースでは、メールインタビューを介したお客様からの情報提供と、そのメッセージ化が採用成功のカギとなりました。原稿内容の大幅な見直しは計3回に至りましたが、変更回数に応じて追加費用や手数料が掛かる求人媒体での掲載では、選びにくい手法だったかもしれません。また、原稿制作に掛かる時間やコストは、不慣れであればあるほど膨らみがちです。

採用活動の長期化が予測される採用難職種の人材募集には、原稿内容の変更がしやすい「Indeed有料掲載」や、原稿制作のアウトソーシングも、選択肢の一つとしてぜひご検討ください。もちろん弊社・R4でも、ご相談を承っております。

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