エアワーク2.0で「できるようになったこと」と「できないこと」


株式会社リクルートが提供する無料の採用管理システム 『エアワーク (Airワーク 採用管理)』。2018年にリリースされたのち、2023年11月にはバージョン2.0へ進化し、スカウトメールの送信や『Indeed PLUS』との連携など、さまざまな機能が追加されました。

一方で、旧バージョンのエアワークの操作に慣れた採用担当者様からは、「新しく追加された機能を使いたいのに、上手くいかない…」「やりたい操作があるのに、バージョンアップしてからできなくなった」とのお声も一部上がっているようです。そこで本記事では、『エアワーク』が2.0になって「できるようになったこと」と、現状では「できないこと」について、その代表例をご紹介します。特に後者については、提供元である株式会社リクルートや、その代理店からはなかなか発信されないため、操作面でお困りの方は必読です。

※本ページに記載されている内容は、2024年6月10日時点でのエアワーク2.0の仕様に基づくものです。

エアワーク2.0で「できるようになったこと」

有料オプション「Indeed PLUS」が使えるようになった

エアワーク2.0で作成した求人原稿のうち、雇用形態が正社員、契約社員、アルバイト・パート、派遣社員 いずれかのものについては、有料広告配信において、新サービス「Indeed PLUS」を利用できます。「Indeed PLUS」とは、提携サイトで作成し有料広告配信をおこなった求人が、提携対象となる他の求人サイトにも自動で掲載される求人配信プラットフォームで、採用企業にとっては、採用可能性の高い求職者に会える可能性がより高まる施策であると言えます。

上記の詳細はIndeedのプレスリリースページにも掲載されていますので、こちらも併せてご確認ください。

【 参考 】 Indeed プレスリリース・お知らせ 『求人配信プラットフォーム「Indeed PLUS」1月30日より提供開始!』
https://jp.indeed.com/press/releases/20240130

「アプローチ機能」が使えるようになった

エアワーク2.0には、有料広告配信おこなっている求人原稿ごとに、採用企業から求職者へスカウトメールを送れる「アプローチ機能」が備えられています。ここで参照される求職者の情報は、株式会社リクルートが提供する職務経歴書作成ツール『レジュメ』のデータベースに紐づいているため、この機能はまさに今、仕事を探している人に対して、ダイレクトな交渉を可能にするものと言えます。

なお「アプローチ機能」には、エアワーク2.0のシステムが、求人原稿から想定される候補者へ自動でスカウトメールを送る「自動アプローチ」と、システムがおすすめする実在の求職者の職務経歴等を見ながら、1通ずつスカウトメールを送れる「手動アプローチ」の2種類があります。これらのうち片方の手段を選択することも、両方を併用することも可能ですので、採用戦略により選択してみてください。

「アプローチ機能」の詳細は、エアワーク2.0のヘルプページにも掲載されています。

【 参考 】 Airワーク 採用管理 ヘルプページ 『アプローチ機能とは』
https://faq.rct.airwork.net/hc/ja/articles/26240314571545-%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%81%A8%E3%81%AF

エアワーク2.0で「できないこと」

パート・アルバイト募集に「アプローチ機能」は利用できない

2024年6月時点では、エアワーク2.0の「アプローチ機能」を利用できるのは、正社員または契約社員を募集している求人原稿のみとなっています。たとえ有料広告配信をしていても、パート・アルバイトや、派遣社員 (派遣要員) を募集している求人原稿について、スカウトを送ることはできません。

上記の詳細はエアワーク2.0のヘルプページにも掲載されていますので、こちらも併せてご確認ください。

【 参考 】 Airワーク 採用管理 ヘルプページ 『アプローチ送付可能な条件について』
https://faq.rct.airwork.net/hc/ja/articles/26244728711961-%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81%E9%80%81%E4%BB%98%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%AA%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6

エアワーク2.0の「候補者」内では、アルバイト・パート募集の原稿に関しても、自動アプローチを「設定する」というリンクが表示されます (画像内赤枠)。これを押してみると…

自動アプローチの設定画面には移るものの、その設定は保存できず (画像内赤枠)、結局は同機能を使えない…ということが判明します


【 2024/7/30 追記 】
2024年7月29日、株式会社リクルートより、自動アプローチ機能の対象求人がパート・アルバイト募集にも拡大予定である旨の発表がおこなわれています。

【お知らせ】アルバイト・パート求人の自動アプローチ機能リリースについて
https://faq.rct.airwork.net/hc/ja/articles/34557956637337–%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%88-%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E6%B1%82%E4%BA%BA%E3%81%AE%E8%87%AA%E5%8B%95%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6

既存の求人原稿の雇用形態変更はできない

エアワーク2.0を使って制作できる求人原稿は、募集する案件の雇用形態により、入力フォーマットが細かく変化していきます。そのため、既存の求人原稿の雇用形態を変更したり、既存の求人原稿をコピーし雇用形態を変えて掲載する…という作業は、できない仕様となっています。

もし、正社員募集用の求人原稿を元に、同じ職種のアルバイト・パート募集用原稿を作成したい場合は、正社員原稿を複製して一部情報を修正するのではなく、「求人」タブ画面から「新しい求人を作成する」ボタンを選択し、雇用形態を選択するところから操作する必要があります。

「求人」タブで「新しい求人を作成する」ボタンを押すと出てくる、雇用形態の選択画面。ここにも「この求人の雇用形態を後から変更することはできません」という注意書きが表示されます (画像内赤枠)

既存の求人原稿に使っている画像のダウンロードはできない

さきほど 2. で、「既存の求人原稿をコピーし雇用形態を変えて掲載するという作業は、できない」とお伝えしましたが、これはつまり、雇用形態が違う募集になると、ほかの求人原稿に使用した画像を、複製で使い回すことができない…ということも意味します。また、公開した求人原稿の画像部分を右クリックして、それを保存する…という画像ダウンロード操作も、エアワーク2.0ではできなくなっています。そのため、求人原稿へ頻繁に掲載する画像については、求人原稿を制作する方が元データを保管しておく必要があります。

では万が一、画像の元データを紛失してしまったら、どうすればよいでしょうか。そんな時は、 少し劣化した (画質が落ちた) データであれば、掲載中の求人原稿から取得できますので、以下を参考に操作してみてください。

【 エアワーク2.0の既存原稿に使った画像をダウンロードする方法 】
① 保存したい画像が掲載されている求人原稿を、一度公開する
② 保存したい画像の上で右クリックし、「名前を付けて画像を保存」を選択。デスクトップ等にデータを保存する
 (下記 画像内赤枠。この時点で保存されるデータは、画像の形式ではありません
③ ②で保存したデータを「ペイント」等のソフトで開くと、保存したかった画像から、少し劣化した状態で表示される
④ 「名前を付けて保存」を選択し、jpeg等の画像ファイル形式で保存する
⑤ 保存した画像を入れ込みたい求人原稿を、エアワークの管理画面で開き、編集メニューからアップロードする

手順 ② のイメージ。上記は Google Chrome のスクリーンショットですが、Microsoft Edge にも同じく「名前を付けて画像を保存」というメニューがあります


※上記の方法はあくまで、自社の原稿に使用した画像の「元データ」を見つけられない場合の応急処置としてご紹介しています。他社のエアワーク2.0等に掲載されている画像を、無断で自社の原稿に転用する行為は、著作権・肖像権等に抵触する可能性が高いためご注意ください。

電話による即時サポートを受けることはできない

エアワーク2.0を開発した株式会社リクルートでは、同システムの使用上の不明点に回答するヘルプデスクを設置しています、但し、担当者によるサポートは原則、オンラインチャットまたはメールでのコミュニケーションに限られており、電話によるサポート窓口は公開されていません。

そのため、Google等の検索エンジンで「エアワーク 問合せ 電話」と調べて出てくる電話番号は、基本的には求人広告代理店や、採用コンサルタントの営業窓口につながる番号となります。お困りごとの解決をどうしても急ぐ場合は、そちらでお尋ねいただくことも一つの方法ですが、「エアワーク2.0の開発元である、株式会社リクルートの公式回答を得られる訳ではない」ということは、念頭に置いていただくとよいかと思います。

なお、株式会社リクルートによるオンラインチャット・メールでのサポートは、下記リンク内の窓口で受付しています

【 参考 】 Airワーク 採用管理 ヘルプページ 『お問い合わせ』 
https://faq.rct.airwork.net/hc/ja/requests/new

『お問い合わせ』ページのキャプション。チャットもしくはメールで、オペレーターへ不明点を質問できます

エアワーク2.0は日々進化中。“できないこと” は、減っていくかも

『エアワーク2.0』はリリース以来、より使いやすい機能・見た目を目指し、アップデートが繰り返されています。そのため「先週までできなかったことが今日、突然できるようになった」という変化も度々生じており、日々システムに触れる採用担当の皆様におかれましては、戸惑うことも多いのではないでしょうか。

操作感やシステムの見た目に変化を感じられた場合、まずは以下に示す、同システムに関する「お知らせ」ページに目を通していただくとよいかと存じます。それでも対処方法が分からない場合は、4. のオンラインチャットや、弊社・R4などの代理店までお声掛けくださいませ。

【 参考 】 Airワーク 採用管理 ヘルプページ 『Airワーク 採用管理からのお知らせ』
https://faq.rct.airwork.net/hc/ja/sections/20643119021593

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