25年新卒 夏季休暇直前！❝今❞やるべきこと／26年新卒 採用成功のカギを握るのは「学生に合った初期接点」

今年も全国的に梅雨明けが早く進み、夏が本番を迎えようとしております。就活イベントではカジュアルに私服で参加することも主流にもなってきており、リクルートスーツで歩いている方を見ると、「あ、今日は大事な面接なんだな」と感じます。

さて、企業様においては25卒最後の母集団獲得に向け、そして26卒に関してはインターンシップの参加者獲得に向け広報活動の真っただ中かと存じます。今月も日々変化し続ける新卒採用マーケットで、この時期に打つべき対策をお届けします。

25年新卒│7月1日時点での内定率状況

大手企業の内定が出終わった7月1日時点の大学生の就職内定率は88％。昨年同時期と比べると4.8%上昇、例年と比較しても1か月前倒しの結果となっており、就活の早期化が進んでいることを実感する数値となっております。

先月に続き、就職活動実施率も下がっており、7月1日時点では22.4％（昨対‐6.9％）と、すでに4人に1人しか、就職活動をしていない状況となっております。

また、内定未取得者の就職活動実施率が昨年から3か月前倒しの75.6％（昨対-13.9％）となっていることから、内定の有無に限らず、就職活動継続の判断もこの夏で見切りをつけていることがうかがえます。進路確定率も75%（昨対＋5.3％）と、7割以上の学生が進路を確定しており、例年よりも学生が市場から早々にいなくなっております。

そのため、公務員落ちや後半戦学生を狙ったスピード選考・夏採用・秋冬採用で最後数名を採用する事すらも、難しい市場感となっております。
26卒年以降、この学生の就職活動早期化の動きは、より加速化する恐れがあるため、学生の企業探索時期（インターンシップ期）のコンテンツ強化に向けた見直しを図りつつ、25卒年も引き続き目標に向かって活動される企業様に向けて、夏季休暇前に打つべき対策についてお伝えしていきます。

25年新卒│夏季休暇直前！”今”やるべきこと

例年と比べても市場に学生がいない中、大事なことは2つです。

• 今も積極的に動いている学生に「発見してもらう」
• 今も積極的に動いている学生に「アプローチする」

上記2つにつきましては先月に引き続き、「ただ掲載して待つ」守りではなく、「こちらから採りに行く」攻めの気持ちで下記の対策を実施いただくことをお勧めします。

掲載企業情報の更新

積極的に就職活動をしている学生は、ナビサイトにて企業ページを見た際、この企業は就職活動をまだ継続しているのかを確認します。
そのため、「残りの採用予定人数」や今も積極的にエントリーを受け付けている旨をナビサイト上に記載・情報の更新を行いましょう。
そうすることで、ナビサイト上でも更新日が最新となるため、学生にも自社の採用活動状況を伝えることができます。こちらはタイミングキャッチになるため、少なくても週に1度は情報更新をしてください。

トップページの原稿修正

学生がナビサイトで基本的に最初に見るページは「会社トップ」ページです。このページの最上部（リクナビでは「私たちはこんな事業をしています」）に、自社の説明会日程や、選考フローの変更点を記載することで、学生を無駄なくエントリー・予約に促すことが可能です。
※ここに情報更新日を記載するのも効果的です。

説明会日程の広報の仕方

学生が企業を探すときの検索軸は「業界・職種」「エリア」「開催日」です。このうちの2つ「エリア」「開催日」について、具体的にして掲載することで、学生の検索にヒットする可能性を上げられます。具体的には、以下の内容にて設定をすることをお勧めします。

【エリア】
リアル説明会を実施する場所だけではなく、拠点・勤務地があるエリアを設定し、開催方法は「WEB」で設定する。

【開催日】
具体的な日程を決めて掲載し、備考欄等に補足でこの日程が難しい場合は、個別日程相談可能の旨を追記する。

DM・スカウトサービスの活用

学生からのエントリーは右肩下がり傾向のため、直近就職活動をしている学生に対してアプローチができる方法は「DM・スカウト」サービスのみです。この二つを以下のような手法で活用ください。

人材要件の設定

学生数も少なく、母集団形成も難しい中、より自社に合った学生と会いやすくなる手法です。
人材要件を設定しターゲット学生にのみ自社の情報を届けるようにすることで、ターゲット学生が自社の情報を見た際に、エントリーまで進む可能性が上がります。そのため、DM・スカウトでも、より効果の出せるアプローチが可能になります。

またリクナビには「人材要件設定サーベイ」という機能があります。これを設定すると、自社の求める学生に自社の情報がレコメンドされるようになるため、導線が増えたり、自社と競合の企業を閲覧している学生のおすすめ企業にも表示されるようになるため、ターゲット学生からのエントリーが期待できます。

26年新卒│学生に刺さるコンテンツとは？

お客様から昨年度と比較しても、エントリー数が延びない、インターンシップの日程を増やしたのに予約が入らないといった声を多く聞きます。これは学生数が変わらない中、オープン・カンパニーといった説明会形式の短時間コンテンツの参加枠が増え、そちらに学生予約を取られたり、学生が自主的にエントリーする、ということが減ったため、ナビサイトに掲載するだけではエントリー数を集めることがどの企業様でも難しくなってきております。

このような悩みを抱えている企業様に向けて、今の学生に刺さる対策をお伝えします。

次回のフローや活動スケジュールを伝える

リクナビだけでなく各種サイトでも26年卒のプレ期からインターンシップではなく「オープン・カンパニー」といった、ほぼ説明会で学生広報をすることが可能となりました。その結果、インターンシップの掲載件数が増加し、学生も4～6月に企業へのエントリー・予約の大半を完了することがスタンダードになりました。

そんな中、学生の思考としては3年生のうちに就職活動を終えたい、となっております。そのため学生は、インターンシップに参加＝「その先のメリットがある」と思っている、もしくは求めている傾向にあります。

このような学生に対し、ただ説明会兼先輩面談だけを開催しても満足度は高まりません。インターンシップ・説明会に参加した学生には、「このインターンシップに参加したら、次はどのようなフローがある」「このインターンシップ参加した方は自己分析もサポート！」といった次に向けたフローや特別感を訴求をすることで、次のアクションへの参加意欲を高めましょう。

自己分析と適性検査フィードバック

インターンシップ期から選考をすることが当たり前になった学生たちが今一番気にしていることは「自己分析」です。例年よりも速いペースで選考に参加する機会が増えているため、準備し切れていない学生が多数存在しております。そのため、「自己理解ワークショップ」といった、自己分析のフォローをするようなコンテンツが喜ばれます。

その中でも学生が気になっているワードが「SPI・適性検査」です。

こちらは企業側の学生を選考するツールとして活用されがちで、学生に結果を開示する機会はめったにありません。しかしこの結果にこそ、その学生らしさが数字として表れています。学生と一緒に見ながら、自社とのマッチング度合をフィードバックをしていけることが理想です。主語は学生の特徴に置き、「あなたのこの特徴は自社のこんな働き方に適している」「あなたと同じタイプの人が今こんなポジションで活躍している」といったような将来性をイメージできるように話していただけると、なお動機が高まりやすくなります。

引き続き25卒・26卒共に今の学生の思考・動きに合わせた打ち手が必要となります。母集団形成やインターンシップ参加獲得に向けお悩みの企業様はお気軽にご相談ください。

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