【新卒/理工系採用】26年卒リカバリーと27年卒集客・大学アプローチについて

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26年新卒採用はいよいよ終盤戦に。例年のごとく、”内定辞退”が多くの企業にとって顕著な課題となっている状況です。そして、採用候補者がいなくなってしまった企業においては、「今からできることはあるのか」との声も多くあがっています。このため、理工系採用における「今からできること」を整理したいと思います。 

また、27年新卒のインターンシップ/オープン・カンパニー集客が同時に進んでいます。新リクナビの活用により、例年にない集客を実現できている企業の実例を紹介していきます。 

また、記事の最後には常々ご相談をいただく「大学との関係性構築」について、特に理工系採用における大学アプローチについて整理し詳しくお伝えいたします。 

26年新卒理工系採用、今からの打ち手

26年新卒は、2025年5月1日時点で就職内定率75.8%、理系に限っては78.8%となっています。

著しい早期化を象徴するかのごとく推移してきた内定率は、5月にもなると”例年の動き”に落ち着きました。 

理工系採用においてインターン期に充分な接点を持てずに、そして、内定辞退によって採用候補者がいなくなり再度母集団を形成し直さなければいけない企業様も多いのではないでしょうか。 

「もう今からの理工系学生との接点構築は難しいのでは…?」いや、まだできることはあります。 

抑えるべき背景

・これまで取得した全ての内定を辞退する学生がいます 
何社か夏のインターンシップに参加→企業から手厚いフォロー→安心感から就職活動量の低下(視野を広げていない)→早期選考の案内→断る理由のないところは選考参加→早期に何社かから内定を取得→とりあえず今決める理由がないので先延ばし →いよいよ意思決定をしないといけない今となって自身に企業選びの”軸”がないことに気がつく→すべての内定を辞退、もう一度企業探しをしようとなる学生です。 

・推薦で”不合格”になる学生もいます 
4月から推薦もはじまるなか、GW前後でジョブマッチング・面談の果てに”不合格”となる学生が一定数います。 ※一般的に優秀と言われているにもかかわらず、合格率が6割もないという大学もあります 。

各大学も「推薦は伝家の宝刀ではない」と警笛を鳴らしていますが、学生にはなかなか届いていないようです。推薦もらったのに不合格…と自分をイチから見つめ直す学生が動き出します。 

・修士の学生には、自身の研究や学会発表(そのための準備)で就活に着手できていない学生もいます 
※ちなみに電気系のメイン、一般社団法人日本電気学会の全国大会は3月開催です 

・大学院への進学を断念する学生がでてきます 
一般的に大学院への進学は、春の研究室訪問を経て、今大学院説明会のフェーズ。そして6月から出願が始まります。国立大学においては、推薦選抜と一般選抜の前期/後期に分かれており、学部成績優秀者は推薦選抜に参加し大半の学生は問題なく合格となります。後期の一般選抜は、他大学から進学志望者が含まれることがあるため、不合格となり”院試落ち”をする学生もいます。 

今起こる動き

今大学院への進学を断念する学生は”不合格”ではなく、ご家庭の事情、金銭的な事情による断念です。奨学金の利用率も50%を超える時代、金銭的な理由で進学を断念する学生が一定数います。 

これから起こる動き

”院試落ち”学生が就職に切り替えるタイミングは、もう少し後ろの9月上旬です。国立大学の一般選抜は、7月願書→8月試験→9月上旬の合格発表です。各大学、院試スケジュールが公開されていますので、ぜひ確認してみてください。 ※受験者数と合格/不合格数も開示されています 。

と、このような状況に置かれている学生も一定数いますので今からでもまだ新たな接点は作れると考えます。 

アプローチにおいて大事なことは、学生の専攻・専門性と自社の事業の相関関係を明確に伝え、なぜあなたにオファーをしているのかを明確に伝えることです。手法は、リクナビスカウトなどのナビ系オファーやダイレクトリクルーティングでのオファーなど、決して新しいものではありません。大事なことは、オファーメッセージの内容です。 

学生のどんな専攻や専門性、ないしは興味が、自社のどの領域で活かせるのかを明示できていますでしょうか?学生に自社を選ぶ(べき)理由を提示できていますでしょうか? 

この2点が、理工系学生に響くキーメッセージとなるはずです。ぜひ学生と自社を繋げる線を丁寧にわかりやすく示してあげてください。 

27年新卒理工系集客の今すぐやるべき改善ポイント

新しいリクナビがスタートしました。月ごとの広告費設定など、新しい運用の形がはじまっています。新しいリクナビは学生の動きが明確な新卒採用との相性が特によく、開始早々例年にはない費用対効果で理工系学生のエントリーを集められている企業も多く見受けられます。 

また、新リクナビの「コース募集」は、そもそも理工系学生との相性は良いだろうと思われていましたが、こちらも確信を得るに至ります。 

4月だけの運用で工学系学生の集客において、すでに26卒採用期の総数を超えることができた企業があります。その他にも、立ち上げ早々上手く集客ができている企業群の再現性の高いポイントをみていきます。 

  1. 工学系向け特化プログラムを実施している 
  2. セミナー型WEBプログラムと体験型対面プログラムの両方を用意できている 
  3. コース毎の原稿内で工学系学生の求める情報の提供ができている

上記のポイントは、決して奇をてらった打ち手ではありません。これらをいかに丁寧に設計するかが大切です。 

工学系特化プログラムのポイントは、 

  • 活かせる専攻と事業の相関
  •  技術力の可視化と言語化
  • プロダクト/サービスの優位性 

このプレゼンテーションを通して学生に対して自社を選ぶ(べき)理由を提示することです。 

具体的なプログラムの事例について、ぜひ弊社営業担当にお問い合わせください。 

理工系採用の大学アプローチ

「大学との関係性を作りたいんだけど…」よくいただくご相談です。最後に理工系採用における大学アプローチについて整理して紹介します。 

大学アプローチは3つの観点を組み合わせて考える必要があります。 

  • 理系 ⇔ 文系 
  • 学部生 ⇔ 大学院生
  • 採用実績 or 寄付金(後援会) 

①理系と文系の違い 
文系採用であれば、関係構築=キャリアセンターで間違いありませんが、理系となると「就職担当教授」がそのターゲットになります。就職担当教授は基本、学科ごとに担当教授がいます(各大学のHPにて公開されています)ただ、就職担当教授は、基本1~2年の持ち回りが基本であり「研究に専念したい」と学部生の就職に積極関与しない教授も少なくありません。 

②学部生と大学院生 
学部生対象であれば、キャリアセンターないしは就職担当教授ですが、院生対象となれば、研究室がそのターゲットとなります。推薦状を書くのも研究室の教授になりますので、「工学系の大学院生を採用したい」=研究室へのアプローチが定石となります。 

③採用実績/寄付金(後援会) 
特に工学系のなかでも、機電、建築・土木系学部を有する大学には、多くの企業がアプローチをしており、求人票数が1万を超える大学も珍しくはありません。そのような大学のキャリアセンターにアプローチをしても、基本的には「求人NAVIに登録しておいてください」で終わります。 

大学アプローチの王道は、直近での採用実績校に行くことです。採用実績があればあるほど、大学の対応もお客様対応へと変わります。 

「採用実績もなにもない…」そのような場合は、極めて”リアル”な話となりますが、寄付金(後援会加入)という手も検討ください。後援会加盟企業に対してのみ、学内セミナーやインターンシップへの斡旋を実施するという大学は意外と多いです。大学も”経営視点”を重視していますので、このあたりはきちっと抑えたうえでアクションできると費用対効果の高い活動に繋がります。 

「特定大学へのアプローチを検討したい!」という方は、
ぜひ当社営業担当までお問い合わせください。 

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