【26卒】学生の現状と内定式・入社準備に向けて【27卒】秋冬&本選考に向けた学生の動きと企業が対応すべきポイント!

9月に入り、朝晩は少しずつ秋の気配を感じられるようになって参りました。
新卒採用におかれましては、26年新卒がいよいよ最終盤を迎える一方、27卒は夏のISピークを越え、これから秋冬にかけて本選考を意識した動きが本格化する時期となります。
人事ご担当の皆様にとっても重要な局面を迎えていることと思いますが、今月も「この時期に押さえておくべきポイント」をお届けいたします。
【26年新卒】9月時点の学生の現状
リクルートみらい研究所「内定調査レポート(9月)」によると、大学生の内定率は94.8%と過去最高水準に達しています(前年同月比+0.6pt)。
一方で「進路確定率」はまだ9割に届いておらず、承諾済み学生の中にも継続就活者が存在しているのが現状です。

出典:みらい研究所 就職プロセス調査(2026年卒)「2025年6月1日時点 内定状況」

<図②>※9月1日時点 進路確定>参考
出典:みらい研究所 就職プロセス調査(2026年卒)「2025年6月1日時点 内定状況」
以前の記事にもありましたが、内定承諾後も就活を続ける学生が一定数存在しております。
理由としては「より志望度の高い企業を受けたい」「承諾先は第一志望だが最後まで受けきりたい」といった前向きなものが多い一方、「悪い評判を聞いた」「他に挑戦してみたいことが出てきた」など不安や迷いによるケースもあるためです。
したがって、この時期は「内定を出した=安心」「承諾を得た=確定」と考えるのは危険です。内定式やその先の入社に向けて、内定者の不安払拭や相互理解を深めるための丁寧なコミュニケーションを実施していただくことが大切です。
【26年新卒】内定式/入社準備に向けて、今学生と話しておくべきこと
前述のとおり、学生は内定式時や入社するまでの期間で不安を抱えています。
そのため、以下のような会話・コミュニケーションをしておくことをおすすめします。
- 入社に向け、学生に期待していること
学生に何を期待できるのかを明確にする。(合格理由も含め)実施方法はオンラインか対面でも構いません。 - OJTについて/初期配属先・仕事内容
初期でどのような仕事をするか、どれくらい先輩と近くで学べるかなどをお伝え。 - 福利厚生・制度面の案内
具体的にどのような働き方ができるのか、制度があるのかをお伝えし安心感を与える。 - 入社前のコミュニケーション機会
同期・先輩との交流、会社訪問などを実施し、相談できる環境を作りだす。こういったイベントを通して、理想だけでなく現実も見えることで、学生自身にも心の準備をしてもらう。これらを行うことで、内定式~入社までの「不安の谷間」を少しでも埋めることが、内定・承諾後辞退を防ぐ手となります。
【27年新卒】27年新卒学生の特徴と秋冬・本選考に向けた傾向
大学3年の秋冬は、卒業に向けた単位取得や学園祭・ハロウィンといったイベントで多忙なため、就活に関しては「限られた時間の中で成果を出したい」という意欲が高まる時期です。したがって 「効率よく成果につながるリアルな情報提供」 が学生を動かす鍵になります。
就活に関する学生の心理・行動
<タイプごとの動き方>
- 夏インターン参加済みの学生
「秋冬で志望度の高い企業を深掘りしたい」気持ちが強いため、「意味がある内容(内定獲得・リアルな就活支援)」でないと、就活に時間を割こうと思いません。
- これから動き出す学生
「今からでも間に合う準備」をしたいため、「具体的に何を得る・学ぶことができるコンテンツのか」が明確になっているものに参加する傾向にあります。
<学生にとって「意味がある」内容とは>
- 選考直結:早期内定・選考優遇につながるプログラム。
- 就活支援:自己分析フィードバック、ES/面接対策を含む内容。
- リアル提供:働き方・キャリアの具体的事例や現場社員の声が聞ける。
- 安心感:条件や配属などの透明性、正直な情報の提示されている。
<情報源の重視ポイント>
- キャリアセンターや友人・先輩など「自分が信頼できる声」を頼りに行動します。
- 企業の発信には「リアルさ・信頼性」を求めているため、あからさまなホワイト企業PRはかえって怪しまれます。
- SNSや就活コミュニティといった生情報も参考にして比較しています。
<業界・職種の絞り込み>

出典:HRプロ 【26卒】すでに志望業界・志望職種を「2~3つ」に絞る就活生が約7割。“志望企業”の決定は冬インターン後や早期選考中などか
上記グラフのように、10月時点で希望の業界・職種の方向性ある程度決め、早期選考に進んでいきます。
以下グラフからも、インターンシップに参加することで、その企業・業界への志望度が上がっています。そのため、最終確定は各社選考を終えた年明け以降です。

出典:キャリタス就活 インターンシップに関する調査(2025年)
また、7割以上の学生がインターンシップ参加企業・業界に入社を予定しているため、この時期に学生に合った接点をとることはかなり重要です。
具体的な就活行動イメージ
<秋フェーズ(9~10月)>
- 1Dayの中でも1~2時間といった短時間コンテンツ、もしくは選考直結のような効率の良いものへ参加。(効率よく複数社を見たい)。
- 個別面談・座談会で「社員との接点」を増やす。
- 自己分析・業界研究を深めて「選択肢を広げつつ志望企業を絞り込む」
<冬フェーズ(12~翌1~2月)>
- 本選考が始まる企業も出てくるため、内定を意識した行動が加速します。
→「まず1つでも内定獲得をしておきたい」 - 企業からの「選考優遇」「直結型インターン」に敏感に反応します。
- 志望業界・志望企業を最終絞り込み、面接練習やエントリー準備を進めます。
【27年新卒】そんな学生に対して企業が対応すべきポイント
27年新卒学生にとって最大の関心は「効率的でリアルな就活支援」です。企業は「短時間・直結・本音・安心感」を軸に、秋は“幅を広げる支援”、冬は“内定直結”の関わり方が重要となります。
学生の心理に沿った情報提供
- 効率性重視:短時間で得られ、就活に直結する情報や支援を提供する。
- リアルさ重視:過度なホワイトアピールではなく、働き方や条件を正直に伝える。安心感を与えるため、社員の本音や苦労話を語る場(座談会など)を設ける。
2)時期ごとにやるべきこと
<秋(9〜10月)にやること>
- 短時間1〜2時間の1Dayプログラムの開催
→「会社・仕事理解」なのか「自社の本選考につながるコンテンツ」なのかを分けた方が効果的です。学生も忙しい時期ですので、あくまで“きっかけ作り”に振り切った構成にしましょう。 - 若手・中堅社員による座談会や個別面談。
- 自己分析フィードバックや業界研究など「就活力が上がる」支援型プログラム。
<冬(12~翌2月)にやること>
- 選考直結型プログラム(早期内定や優遇フローを提示)。
- 模擬面接やES添削など、即効性のある支援。
- 社員とのディスカッションを通じて「仕事のリアル」を共有し、最終的な企業理解を深める。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
26卒・27卒と学生は「納得感」を求めています。各学年の状況に応じた打ち手を講じることが、結果的に採用成功と定着につながります。
R4では、各社様の採用状況に合わせたフォロー施策やコンテンツ設計をご提案しております。ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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