【2025年最新】インターンシップとは?成果につなげるポイント

新卒採用におけるインターンシップとは?実施する目的や流れを解説!

インターンシップとは、学生が在学中に企業と接点を持ち、仕事や企業理解を深める機会のことです。
近年では、新卒採用における重要な施策のひとつとして、多くの企業がインターンシップを実施しています。

一方で、「インターンシップを実施する意味が分からない」「企業側のメリットが見えにくい」と感じている担当者も少なくありません。
実際、制度や形式をそのまま導入しただけでは、採用成果につながらず、工数だけが増えてしまうケースもあります。

インターンシップで成果を出すために重要なのは、「インターンシップとは何か」を理解すること以上に、自社の採用目的に合わせて設計することです。
インターンを単体の施策として捉えるのではなく、母集団形成や志望度醸成、早期選考につなげる採用導線の一部として考える必要があります。

本記事では、「インターンシップとは(企業側)」という基本的な定義を押さえた上で、新卒採用で成果につながるインターンの設計方法や、企業タイプ別の考え方を解説します。

インターンシップのやり方と設計を解説|重要ポイント

インターンシップの効果的やり方を始め、インターンシップを開催する上で必要な、現在のインターンシップマーケットについて、実施する目的を解説します。

インターンシップとは?

インターンシップとは、一般的に、「学生が企業に入社する前に、実際の仕事に近しい就業体験をすること」を指し、仕事体験や社員との交流を通じて、業務内容や企業理解を深める取り組みです。

中でも、就業体験を必須とせず「個社・業界の情報提供等」や「教育」が目的、かつ、4日以下で終了するものを「オープン・カンパニー&キャリア教育等」と呼び、「就業体験を必須とし、「自身の能力の見極め」や「評価材料の取得」かつ5日以上の開催のものを「インターンシップ」と呼びます。

対象学年は大学1年生~3年生で、現状、主に大学3年生の夏・冬に参加する学生が多いです。
インターンシップでは、仕事体験を通じて、仕事理解をするだけではなく、実際に働いている人に話を聞いたりし、業界の理解や同業他社の比較を行い企業理解する場としても役立っています。

【豆知識】インターンシップの語源

インターンシップはアメリカを起源とする用語です。
「“インターン”:実習生」「“シップ”:立場」という意味で、直訳すると「実習生の立場」となります。
この訳の通り、インターンシップとは学生が卒業した時点で、社会経験を積めている状態にすることを目的としています。

企業側から見たインターンシップの定義とは

インターンシップとは、学生が在学中に企業と接点を持ち、仕事や企業への理解を深める機会を提供する取り組みです。

就業体験の有無や実施期間にはさまざまな形がありますが、企業側の視点では、インターンシップは単なる職業体験ではなく、新卒採用活動の一部として設計・活用される施策と捉えられます。

企業側の立場で整理すると、インターンシップは次のように定義できます。

【企業側】インターンシップの定義

  • 学生と早期に接点を持ち、相互理解を深めるための機会
  • 仕事内容や働き方を伝え、企業理解・志望度形成につなげる場
  • 将来の面談や選考など、次の採用プロセスへつなげるための入口施策

インターンシップの主な種類と特徴

インターンシップは、就業体験の有無や期間によっていくつかの種類に分けられます。

それぞれ企業側の工数感や採用へのつながりやすさが異なるため、自社の採用目的に応じて選択することが重要です。

インターンシップの主な種類と特徴
種類就業体験期間企業側の工数採用とのつながり
オープン・カンパニーなし/簡易1day低〜中
短期インターンあり数日〜1週間
長期インターンあり数週間〜
  • オープン・カンパニー(1day/オンライン中心)
    就業体験は限定的で、会社説明やワーク中心の形式が多い。
    企業側の準備工数は比較的少なく、母集団形成や認知獲得の入口として活用されやすい。

  • 短期インターンシップ(数日〜1週間程度)
    一定の就業体験を通じて、業務内容や社風を伝えやすい形式。
    学生との相互理解を深めやすく、志望度形成や次の接点につなげやすい特徴がある。

  • 長期インターンシップ(数週間〜数か月)
    実務に近い業務を任せるケースが多く、企業理解・人物理解ともに深まりやすい。
    その分、受け入れ体制や現場負荷は大きくなるが、採用への接続性は高い。

インターンシップの対象学年と実施時期

インターンシップの主な対象は大学3年生で、実施時期は夏季・冬季が中心です。
しかし近年は、就活の早期化の影響もあり、大学1・2年生を対象としたインターンやオープン・カンパニーの実施も増えてきている傾向にあります。

また、実施時期によって学生の参加目的にも違いが見られます。
夏期は情報収集や企業理解を目的とした参加が多い一方、冬期以降は志望度形成や選考を意識した動きが強くなる傾向があります。

以下の表で確認をしてみましょう。

インターンシップの対象学年と実施時期
実施時期主な対象学年学生側の参加目的
夏(サマー)大学3年生中心情報収集・業界理解
冬(ウィンター)大学3年生中心志望度形成・選考意識
通年・早期大学1・2年生企業理解・就活準備

インターンシップの企業側メリット・デメリット

インターンシップを実施することで、学生に自社を知ってもらうだけでなく、入社前に学生の特性を把握できるなどのメリットがあります。
しかし一方で、受け入れ体制の構築や実務とのギャップなど、企業側に負担や課題が生じる場合もあり、一概にメリットばかりとも言えません。

ここでは、よくあるメリット・デメリットを整理して紹介します。

インターンシップのメリット

  • 企業の認知向上
    学生に自社の事業や雰囲気を知ってもらうことで、認知拡大や母集団形成に役立ちます。
  • ミスマッチ防止
    入社前に学生の特性や志向を把握できるため、入社後のギャップを減らすことが期待できます。
  • 社内の受け入れ体制強化
    社員がインターンに関わることで、新入社員への関心や受け入れ意識が高まります。
  • 志望度向上
    インターンを通じて学生に働くイメージを持ってもらうことで、志望度の醸成につながります。

インターンシップのデメリット

  • 学生の特性把握が難しい場合がある
    説明会やセミナー中心の形式では、学生のスキルや適性を十分に理解することは難しいです。
  • 実務と異なる体験になることも
    一部業務を切り取った内容だと、学生に誤解される可能性があります。
  • 受け入れ体制構築の負担
    プログラム作成や社員対応など、社内リソースの負荷がかかる点には注意が必要です。

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新卒採用のインターンシップの流れ

インターンシップを成功させるには、形式を決めるだけでなく、実施までの流れを明確に設計することが重要です。
以下のステップを参考に、自社に合った計画を立てましょう。

インターンシップの流れ

  1. 計画を決める
    インターンシップの目的を明確にします。
    優秀な人材獲得や早期選考の導入など、企業の狙いに合わせて形式や内容を決めましょう。

  2. ターゲットの学生を決定する
    学年・学部・資格・価値観などを軸に対象学生を選定します。
    ターゲットを明確にすることで、内容や集客方法も最適化できます。

  3. プログラムを作成する
    1day体験か短期/長期か、期間や内容を決定します。
    学生の求めるスキルや体験に沿ったコンテンツ設計がポイントです。

  4. 学生を集客する
    大手ナビサイトやスカウト、大学訪問などを活用し学生を集めます。
    目的やターゲットに合った方法で母集団を形成しましょう。

企業がインターンを実施する目的

企業がインターンを実施する目的は、大きく分けるといくつかのパターンがあります。
自社の採用課題やフェーズによって、重視すべき目的は異なります。

インターンの実施目的

  • 母集団形成
  • 志望度醸成
  • ミスマッチ防止
  • 早期選考への接続

どの目的を優先するかによって、適したインターンの形式や設計は変わります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

母集団形成|早期から学生との接点をつくる

近年の就職活動は早期化が進んでおり、優秀な学生ほど早い段階から企業との接点を持ち始めています。

インターンシップは、会社説明会や本選考が始まる前に学生と接点を持てる、数少ない手段のひとつです。
特に、知名度や認知に課題がある企業にとっては、インターンを通じて学生に企業を知ってもらい、接触機会を増やすための入口施策として機能します。

まずは多くの学生と出会い、母集団を広げたい企業にとって、有効な目的と言えるでしょう。

志望度醸成|企業理解を深め、選択肢に残す

学生は、就職活動において複数の企業を並行して比較検討しているのが前提です。
その中で選択肢に残るかどうかは、「その企業で働くイメージを具体的に持てたか」が大きく影響します。

インターンシップを通じて、「実際の仕事内容」「社員の雰囲気や価値観」「働き方や職場の空気感」を体感してもらうことで、企業理解が深まり、志望度が高まりやすくなります。

単なる会社説明に終始するのではなく、学生が「ここで働く自分」を想像できるかどうかが重要です。
志望度醸成を目的とする場合、インターンシップの成果は、体験内容の設計や学生とのコミュニケーション設計といった「中身」によって大きく左右されます。

ミスマッチ防止|入社後ギャップを減らす

インターンシップは、企業と学生が相互に理解を深めることで、入社後のミスマッチを防ぐ役割も担います。
採用選考だけでは伝わりにくい業務内容や働き方を事前に共有することで、入社後の「思っていた仕事と違った」というギャップを減らすことができます。

学生にとっては、実際の業務や職場の雰囲気を知る機会となり、企業にとっては価値観や志向性が自社と合っているかを見極める場になります。
こうしたすり合わせができている状態で選考に進むことで、内定後・入社後の定着率向上にもつながります。

特に、業務内容が分かりづらい職種や、社風・価値観を重視する企業ほど、インターンシップを通じた事前開示の重要性は高いと言えるでしょう。

早期選考への接続|将来の採用につなげる

インターンシップは、単なる体験機会にとどまらず、その後の採用活動につなげる「入口施策」としても活用できます。
一定の条件を満たすインターンでは、採用活動開始後に学生情報を活用し、カジュアル面談や早期選考へとスムーズに接続することが可能です。

すでに企業理解が進んでいる学生と再接触できるため、母集団形成から本選考までを効率的に進めやすくなる点が大きなメリットです。
また、早期段階から関係性を築いていることで、選考プロセスにおけるコミュニケーションも円滑になりやすくなります。

一方で、インターンシップの段階から選考色を強く出しすぎると、学生の参加ハードルが上がり、母集団形成や志望度醸成の機会を失うリスクもあります。
そのため、インターンシップは「選考そのもの」ではなく、次の接点につなげるための導線として設計することが重要です。

インターンシップの目的によって、適した形式は異なる

インターンシップは「実施すること」自体が目的ではなく、何を達成したいのかによって、選ぶべき形式や設計が変わります。

  • 母集団形成が目的の場合
    まずは多くの学生と接点を持つことが重要となるため、参加ハードルを下げた形式が向いています。

  • 志望度醸成が目的の場合
    企業理解を深めてもらうために、仕事内容や働くイメージを伝えやすい設計が求められます。

  • 囲い込み・早期接続が目的の場合
    継続的な接点を通じて相互理解を深め、次の選考につなげやすい形式が適しています。

このように、インターンシップの目的によって、選ぶべき形式や設計の考え方は大きく異なります。
次の章では、企業の採用状況や目的別に、どのようなインターン形式が適しているのかを具体的に解説していきます。

学生がインターンシップに参加する目的

近年の調査では、学生がインターンシップに参加する理由は「選考につながるかどうか」だけでなく、仕事や業界を理解するためという実利的な目的が中心になっています。

企業側が期待する動きと、学生側の参加動機にはズレが生じやすいため、まずは学生の本音を前提として押さえることが重要です。

学生がインターンシップに参加する主な理由

近年の調査では、学生がインターンシップに参加する理由は「選考に有利になるか」だけでなく、仕事や業界を見極めるための情報収集が大きな割合を占めています。
特に、開催内容そのものへの関心が参加判断に強く影響している点は、企業側が設計を考えるうえで重要なポイントです。

※以下は、ONE CAREERが実施した2026年卒業予定学生を対象とした就活実態調査をもとに整理しています。

学生のインターン参加目的
学生の主な参加目的割合(目安)背景・意図
選考優遇を得るため約24%早期選考・優遇ルートへの期待
仕事内容が自分に合うか確かめたい約20%ミスマッチ回避・適性確認
業界理解を深めたい約18%業界比較・視野拡大
職種理解を深めたい約16%将来の職種選択の判断材料
開催内容に興味があった約40%内容次第で参加可否を判断

出典:ワンキャリア調べ

この結果から、学生はインターンシップを「評価される場」よりも、「判断材料を集める場」として捉えている傾向が強いことが分かります。

企業側が選考色を前面に出しすぎると、こうした学生ニーズとズレが生じやすくなる点には注意が必要です。

企業と学生で異なるインターンシップの目的

インターンシップに対する期待は、企業と学生とで大きく異なります。
まずは、それぞれの視点を整理してみましょう。

視点インターンシップへの主な目的
企業側早期接触・囲い込み
志望度向上
早期選考への接続
学生側選考優遇・早期選考につなげたい
情報収集・比較検討
業界・仕事理解

企業側は、インターンシップを採用活動の前段階として捉え、将来の選考につなげることを期待する傾向があります。
一方で学生側は、インターンへの参加を通じて評価され、選考で有利な立場を得たいという期待を持ちつつも、複数企業を比較しながら「自分に合うかどうか」を見極めるための判断材料を集める場として参加しているケースが多く見られます。

このように、同じインターンであっても、企業は「採用導線の一部」、学生は「判断材料を集める場(かつ、選考につながる可能性のある機会)」として捉えている点にギャップが生じやすいのが実情です。

目的がズレたままではインターンシップは上手くいかない

インターンシップは、企業・学生の双方にそれぞれ目的がありますが、学生の参加目的を十分に理解しないまま設計してしまうと、成果につながりにくくなります。
その結果、次のような状態に陥りやすくなります。

  • 参加者は集まるものの、企業理解が深まらず志望度が上がらない
  • インターン終了後のコミュニケーションが続かず、接点が途切れてしまう
  • 面談や本選考への移行率が低く、採用成果に結びつかない

このようなケースでは、インターン自体が「参加して終わり」のイベントになってしまい、企業側が期待する採用効果を得ることが難しくなります。

そのため、学生の参加目的を踏まえたうえで、企業側の目的とどのように接続するかを考えることが、インターン設計における重要な論点となります。

学生理解は「インターン設計」の出発点になる

学生の参加動機を前提に考えることで、インターンシップ設計において検討すべきポイントが明確になります。
単に形式や期間を決めるのではなく、「学生にとって何が判断材料になるのか」という視点から設計することが重要です。

具体的には、次のような観点で整理していく必要があります。

インターン設計のポイント

  • どのような内容を体験させるか
    仕事内容・社員との関わり・企業の価値観など、何を伝える場にするのか

  • どのタイミング・期間で実施するか
    情報収集段階なのか、志望度形成段階なのかによって適切な時期は異なる

  • その後、どの接点につなげるか
    カジュアル面談や選考など、次のアクションを見据えた導線設計が必要になる

このように、学生理解を起点に設計を考えることで、インターンシップは単発施策ではなく、採用成果につながる取り組みになります。
この前提を踏まえ、次章では目的別・企業タイプ別に、自社に合うインターン形式や設計の考え方を具体的に解説していきます。

【企業タイプ別】インターン形式の選び方

インターンシップの形式や設計は、企業の採用状況や目的によって最適なものが変わります。
ここでは、企業タイプごとに向いているインターン形式とその理由を整理しました。

【企業タイプ別】インターン形式の選び方
企業状況向いている形式理由
新卒採用が初めて1day/オンライン工数やリスクを抑えながら、学生との接点を作りやすい
学生の志望度が低い短期インターン+カジュアル面談複数回の接点を設けることで、学制の企業理解と接触量を同時に高めやすい
早期から学生を囲い込みたい長期インターン業務理解や人柄把握が進み、相互理解を深めやすい

各企業は、自社の採用状況や目的に応じて最適な形式を選ぶことが、インターンシップの成果につながるポイントです。

新卒採用が初めての企業の場合

向いている形式:1day/オンライン

新卒採用を初めて行う企業では、インターンシップ実施のための工数や受け入れ体制の負担を抑えながら、学生との接点を作ることが重要です。
まずは完璧を目指さず、「経験を積むこと」を優先したスモールスタート型の設計が現実的です。

こうしたアプローチにより、初めてのインターンでも運営負担を抑えつつ、企業側にとって必要な情報や接触経験を効率的に得られることがメリットです。

学生の志望度が低い企業の場合

向いている形式:短期インターン+カジュアル面談

学生の志望度が低いとは、具体的に次のような状態を指します。

  • 知名度が低く、学生がそもそも情報を持っていない
  • 学生にとって業界・職種の優先順位が低い
  • 人気企業ランキングや先輩の口コミでまだ注目されていない

こうした状況では、インターンシップ単体では志望度向上が難しいため、複数回の接点を設ける設計が効果的です。
具体的には、短期インターンシップで企業理解のきっかけを作り、その後カジュアル面談を挟むことで、学生の志望度や関心を段階的に高められます。

このように、接触回数を増やす設計により、学生の志望度が低い状態でも、選考につなげやすくなるのがポイントです。

早期から学生を囲い込みたい企業の場合

向いている形式:長期インターン

長期インターンシップは、学生と企業が複数回にわたり接点を持つことで、業務理解や人柄の把握が進み、相互理解を深めやすい形式です。
特に、選考前から関係性を築ける点が、1dayや短期インターンとの大きな違いになります。

こうした囲い込み目的のインターンシップは、設計の難易度が高い一方で、成果が得られればリターンも大きいのが特徴です。
事前の体験設計やコミュニケーション計画を丁寧に作り込むことで、将来的な早期選考や内定率の向上につなげやすくなります。

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インターンシップを「採用成果」につなげるポイント

インターンシップは実施すること自体が目的ではなく、あくまで採用成果につなげるための施策です。

そのため、単体のイベントとして終わらせるのではなく、参加後の接点や選考への導線も含めて一連で設計することが重要になります。
ここでは、具体的にどのように接点を作り、学生との関係性を深めていくかを解説します

インターンシップを単体施策で終わらせない

インターンシップは実施しただけで満足せず、必ず次の接点や選考ステップにつなげることを意識しましょう。
具体的には以下の行動が有効です。

インターンシップを次につなげるには

  • インターンシップ前に目的と接続先を設計する
    単発で終わらせず、母集団形成・志望度向上・早期選考など、目的に応じた接続計画を立てる

  • 参加者をグループ分けしてフォロー方針を決める
    興味度や適性に応じて、次の面談や情報提供の優先度を変える

  • インターンシップ後の接点を必ず設ける
    カジュアル面談や追加資料の提供など、段階的に関係性を深める

単体で終わらせず、「実施→フォロー→次の接点」という流れを設計することで、インターンが採用成果につながる施策になります。

インターン後の接点を作る

インターン後は、参加者との関係を途切れさせないために、必ず次の接点を設けましょう。具体的には以下の方法があります。

インターンシップ後の学生接点

  • フォローアップメールの送付
    インターンのお礼や振り返り情報を送ることで、印象を強める

  • アンケートや感想ヒアリング
    学生の興味関心や理解度を確認し、今後の設計に活かす

  • 追加の情報提供
    会社説明資料や業務事例など、学生がさらに理解できる内容を届ける

  • 次の面談や交流イベントへの案内
    カジュアル面談や座談会など、学生が参加しやすい場に誘導する

接点を作るタイミングと優先順位

  1. インターン直後:振り返りメールやアンケートで即時フォロー
  2. 1~2週間後:追加資料の提供や交流イベントの案内
  3. 1か月前後:次の面談や早期選考への誘導

こうして段階的に接点を設けることで、インターンが単発で終わらず、採用導線の一部として効果的に機能させることができます。

カジュアル面談を挟み、相互理解を深める

インターン後にカジュアル面談を設けることで、学生の志望度を下げずに相互理解を深められます。

具体的な効果は以下の通りです。

インターンシップ後カジュアル面談の効果

  • 学生の不安や疑問を解消
    インターンで感じた疑問や不安をその場で聞き取ることで、学生の納得感を高められる
  • 企業理解をさらに深める
    インターンでは伝えきれなかった業務内容や職場文化を補足説明できる
  • 次の接点へのスムーズな導線
    面談での対話を通じて、早期選考や本選考への自然な誘導が可能
  • 関係構築を優先
    評価よりも学生との信頼関係を重視することで、志望度低下を防ぐ

カジュアル面談は、学生との関係性を強化し、採用成果につなげるための重要な施策です。

段階的に情報を開示し、早期選考へつなげる

インターン参加者に対して、一度に全てを伝えるのではなく、段階的に情報を開示することで、納得感のある選考につなげやすくなります。
具体的なポイントは以下の通りです。

早期選考につながる段階的情報開示

  1. インターン中は企業理解や業務体験に重点を置く
    選考色を強く出さず、学生が自由に学べる場を提供する

  2. 段階的に期待値を調整する
    インターン後のカジュアル面談やフィードバックで、次の接点や選考ステップの案内を少しずつ提示する

  3. 次の接点を明確に設計する
    「面談→早期選考→本選考」の流れをあらかじめ決め、学生に自然に移行してもらえるようにする

  4. 本選考・内定
    事前に築いた関係性や理解度を活かし、内定率や入社後の定着率を向上させる

このように、インターン=選考ではなく、次の接点につなぐ導線として設計することが重要です。

インターンから内定までを一連で設計する

インターンシップ単体で終わらせず、参加から内定までの一連の流れを意図的に設計することで、採用成果を最大化できます。

具体的なステップは以下の通りです。

インターンシップ実施後の流れ

  • インターン実施
    学生に仕事内容や社風を体感してもらい、関係性の土台を作る

  • カジュアル面談を実施
    学生の感想や意欲を把握し、選考に見せない形で相互理解を深める

  • 早期選考への案内
    段階的に情報開示・期待値調整を行い、納得感のある選考ステップへつなげる

  • 本選考・内定
    事前に築いた関係性や理解度を活かし、内定率や入社後の定着率を向上させる

採用成果は、各施策の「点」ではなく、一連の「つながり」で決まることを意識しましょう。

企業側が陥りがちなインターンシップ失敗パターン

インターンシップは実施するだけでは採用成果につながりません。
企業が陥りやすい代表的な失敗パターンを把握しておくことで、事前に対策を講じやすくなります。

工数だけが増えて、成果が見えない

準備や当日の運営に多くの工数がかかる一方で、採用成果につながっている実感が持てないケースです。

失敗例
説明資料や研修準備に時間をかけすぎ、インターン後に学生フォローができず、参加者からの反応も少ない。

対策ポイント

  • インターンの目的を明確化し、必要な準備・運営工数を優先順位で整理
  • フォロー施策も事前に設計しておく

現場任せになり、学生対応にムラが出る

担当者ごとに説明内容や熱量が異なり、学生が受け取る印象にばらつきが出る状態です。

失敗例
部署ごとに対応方法が異なり、学生Aは「楽しかった」と評価する一方、学生Bは「内容が不十分」と不満を持つ。

対策ポイント

  • 対応マニュアルや事前研修を用意
  • 担当者間で伝える内容や進行フローを統一する

インターンシップ後のフォロー不足で学生が離脱する

参加後の接点が途切れると、せっかく接触した学生が離脱してしまいます。

失敗例
インターンシップ終了後に連絡がなく、学生が他社のインターンや説明会に流れてしまう。

対策ポイント

  • インターン終了後に必ずフォローの仕組みを設ける
  • 面談や情報提供など、次の接点につなげる導線を計画的に作る

目的を決めないままインターンを始めてしまう

母集団形成なのか、志望度向上なのかが曖昧なまま実施すると、評価や改善も難しくなります。

失敗例
人数を集めることだけを重視して実施した結果、参加者の志望度が上がらず、面談や選考につなげられなかった。

対策ポイント

  • インターンの目的を事前に明確化し、形式・内容・接点設計を目的に合わせて決定する
  • 評価基準もあわせて設定する

インターンシップを成功させるために

インターンシップを採用成果につなげるには、自社で直接関わるべき領域と、外部の支援会社に任せられる領域を整理することが重要です。
自社でやるべき部分は、自社の文化や強みを伝えたり、学生との接点設計を行ったりするなど、成果に直結する意思決定が中心です。一方、運営サポートや集客、データ整理など、工数のかかる補助的な作業は支援会社に任せることで効率化できます。

この整理を行うことで、社内リソースを最適化しつつ、採用成果を最大化するインターンシップ設計が可能になります。

自社でやるべきこと

企業側が直接関わることで、採用目的や企業文化に沿った設計が可能になる領域です。

自社で対応することで成果に繋がる領域

  • 目的の設定
    インターンシップの主目的(母集団形成/志望度向上/囲い込み)を決定。

  • 受け入れ体制の構築
    社内担当者・部署間で役割を明確化。
    対応マニュアルや研修の準備。

  • 学生との接点設計
    面談やフォロー施策の方針決定。
    段階的に情報開示するための接点設計。

  • 内容の最終確認
    プログラムや資料が自社のメッセージや業務理解につながるかチェック。

ポイント

自社の強みや文化を伝える部分は、外部に丸投げせず、必ず自社担当が関わることが成果につながります。

支援会社に任せられること

専門知識や工数の観点から、採用支援会社など外部に委託することで効率化できる領域です。

外部に委託することで効率化が期待出来る領域

  • 運営サポート
    会場手配・参加者管理・当日の進行サポートなどの事務作業。

  • 集客支援
    求人媒体や学生への告知、エントリー受付の代行。

  • プログラムの設計補助
    社内で検討した目的に沿って、施策例やタイムラインを提案。

  • データ整理・レポート作成
    参加者情報やフィードバックの整理、次回改善用のレポート作成。

ポイント

採用成果に直結する意思決定や学生との接点設計は自社が担当し、事務や補助的業務を外部に任せるのが効率的です。

よくある質問

インターンシップは企業側にとって実施する意味がありますか?

インターンシップは単なる体験イベントではなく、採用活動の前段階として学生との接点を作る重要な施策です。
工数がかかるため敬遠されがちですが、目的を明確にし、参加後の接点や導線を設計すれば、母集団形成や志望度向上、早期選考へのスムーズな移行など、採用成果につなげることが可能です。

インターンシップは新卒採用が初めての企業でも実施できますか?

はい、可能です。新卒採用が初めての企業でも、1day・オンライン型などスモールスタートでインターンシップを実施できます。
工数や負担を抑えつつ、学生との接点を作ることができるため、無理なく経験を積みながら採用活動の準備が進められます。

インターンに参加した学生を早期選考につなげても問題ありませんか?

ルールを守りつつ適切に設計すれば問題ありません。
重要なのは、インターン自体を選考として見せず、段階的に情報提供や期待値調整を行うことです。
この設計により、学生の納得感を保ちながら、次の選考段階へスムーズにつなげることができます。

インターンを実施しても、学生の志望度が上がらないのはなぜですか?

学生の志望度は、インターンの内容や体験の質、接触回数、フォロー体制などによって大きく左右されます。
単に実施するだけでは結果につながりにくく、やり方次第で成果が大きく変わるため、目的に応じた設計とフォローが不可欠です。

インターンの設計や運営は、どこまで支援会社に任せられますか?

インターンの運営や集客、データ整理など工数のかかる補助作業は支援会社に任せることが可能です。
一方、企業文化や強みの伝達、学生との接点設計など、成果に直結する意思決定は自社で行うことが望ましいです。
自社と支援会社の役割を明確に分けることで、効率的かつ効果的にインターンを実施できます。

\採用にお悩みの方は、お気軽にご相談ください/

まとめ

インターンシップは、制度の形式や名称よりも 「自社の採用目的にどう役立てるか」 が最も重要です。

  • 母集団形成、志望度醸成、ミスマッチ防止、早期選考への接続など、目的に応じて形式や設計を変える
  • 学生の参加動機や期待を踏まえた設計が、成果を左右する
  • インターンは単体施策ではなく、カジュアル面談や早期選考などの次の接点につなげることが成功のカギ

迷ったときは、第三者視点や支援会社の力を借りるのも有効です。
自社に合った形式と導線を設計することで、学生との接点を最大化し、採用成果につなげましょう。
R4ではインターンシップに関する支援やご相談にも対応しています。お気軽にご相談ください。

R4は採用課題に対する支援をしています

母集団形成、採用コストの適正化、採用代行など、
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