20代の若手を採用するために、SNSは有効か?転職成功者の声
最近の20代をメインターゲットにした採用活動について、実際に最近転職活動を行いR4に入社した筆者が、当時の就職活動経験も交えながら求職者目線で抑えるべきと思うポイントをお伝えします。
昨今の採用トレンドについて
最近はコロナウイルスによる不景気の影響で、企業の採用活動の規模は以前より縮小しています。そんな中、採用する側はより専門的な知識経験を持つ即戦力を、求職者はより自分とマッチする企業を求めるようになってきています。また最近ではジョブ型雇用や通年採用も注目されており、採用広報の重要性が高まってきています。
SNSでの採用活動|若手には有効?本音は…
筆者は過去、異業種から未経験のwebディレクターとして採用を受けたことがあります。その際に活用したのはSNS型の求人情報サイト「Wantedly」でした。Wantedlyでは、企業は自社の魅力や社内のレクリエーション、イベント情報などを載せることで、採用という枠組みから更に一歩踏み込んだ広報の場として活用でき、従来の求職者にとっては募集要項だけでは見ることのできない会社の雰囲気や人を知ることができます。これによって双方のミスマッチを防げるわけです。
TwitterやInstagramを活用する企業も多いですが、認知度が高い大企業以外では、まず最初にフォローしてもらうという高いハードルがあります。それを考えると初めから求職者をメインターゲットにしているWantedlyのようなサービスには大きなアドバンテージがあります。
それまで企業説明会やエージェント型の就職活動しか経験していなかった筆者は当時あまり活用しきれませんでしたが、”時代が変わってきている”とワクワクしたのと同時に、少し焦りも感じたのを覚えています。従来の採用活動とは違い、SNS型のサービスでは選考に進む前にラフに職場に話を聴きに行ったり、メッセンジャーで気軽に人事担当者と連絡をとることもできます。これは裏を返せばその時点ですでに選考が始まっているということです。より人対人という側面が強く、単純に数打てば当たる、という時代ではなくなってきているんだと実感しました。
採用でミスマッチを減らすため、企業がとるべき対策
このように以前よりも、入社前にお互いのことをよく知ることで余計な採用コスト、かける時間を削減し、ミスマッチを防ぐことが重要視されてきています。終身雇用制度の崩壊も背景にありますが、求職者も自分の市場価値を高められる環境、企業を探しています。特に若手は、その会社で何が得られて、学べて、自分の人生に活かせられるのか?をシビアに見ています。社内の研修制度や学習支援などは積極的に充実させる方が良いでしょう。たとえば書籍の購入補助なども大変魅力的です。
また、よりリアルな会社の雰囲気を伝えるため、先にあげたSNSやブログ型のオウンドメディアを立ち上げて情報を発信するのも良いでしょう。筆者も就職活動に際し、まず最初にネットで企業名を検索することからスタートしました。認知度を上げ、より多くの情報発信を行うことが重要です。
ただし更新の担当者、内容のチェック体制やコンプライアンスなど、注意しなければならない点も多くあります。まずはその領域に知見のある専門家に相談することをお勧めします。
採用される側(求職者)にアドバイスするとしたら…
では求職者はどのように就職活動を行えばよいのでしょうか。
職種や業界によって違いますが、筆者は共通して自分の情報、価値をより分かりやすく伝えることに重点を置くべきだと考えます。例えばエンジニアである筆者はポートフォリオとして自身のサイトを用意し、制作実績やスキルセットを公開していました。転職活動中はこのURLを送ることが最大のアピールになり、何度も履歴書を書いたり、文書化する手間を省くことができました。営業であれば積極的にSNSでコミュニケーションをとって交流するのもアピールにつながるかもしれません。もちろん最低限応募先の定めるルールやフォーマットに合わせなければなりませんが、最近は企業側も応募者に合わせて柔軟に対応するところが増えてきており、一方通行の採用は消えつつあります。
転職を考えている方は現状の自分の価値を考えるのはもちろん、それをどう伝えるかも同時に考えた方がよいでしょう。
若手の採用を成功させるためのポイントまとめ
今回は採用領域の最近のトレンドを踏まえ、今後重要視されるであろうポイントについて求職者目線でお伝えしました。時代の流れに合わせて採用のかたちも多種多様に、スピーディーに変化していますので、特に若手を採用するためには、常にアンテナを張って情報をキャッチすることが大切です。
本メディアでは他にも採用業界に長年携わるプロが業界のノウハウや最新情報を多数発信しておりますので、ぜひご参照いただければ幸いです。
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