新卒採用で失敗しない!リクナビ・マイナビの違いと最適な媒体選定ポイント

リクナビ・マイナビの違いと最適な媒体選定ポイント

新卒採用を進める中で、多くの企業が悩むのが 「リクナビとマイナビ、どちらを使うべきか?」という媒体選定です。
どちらも知名度が高く、多くの企業で活用されている新卒向け就職ナビですが、 会員層や強み、活用されやすいシーンには明確な違いがあります。

その違いを理解しないまま選んでしまうと、 「思ったほど母集団が集まらない」「コストに見合った成果が出ない」といった結果につながることも少なくありません。

本記事では、「リクナビとマイナビ 違い」を軸に、両媒体の特徴を比較しながら、 リクナビとマイナビの主な違い、向いている企業タイプ、媒体選定で失敗しないための考え方を分かりやすく整理します。

リクナビとマイナビの違いを簡単に整理

リクナビとマイナビは、どちらも新卒採用で広く使われている主要な就職ナビです。
ただし、学生会員の傾向や強み、活用されやすい企業タイプには明確な違いがあります。

「リクナビ マイナビ 違い」を理解するためには、 個別の機能や料金を見る前に、まずは全体像を把握することが重要です。
ここでは、両媒体の主な違いを比較表で整理します。

リクナビとマイナビの主な違い

リクナビとマイナビの比較表
比較項目リクナビマイナビ
学生会員の傾向業界理解・企業理解を重視する学生が多い就活初期層を含む幅広い学生が利用
学生登録者数430,398名(2025年3月時点)594,068名(2025年3月時点)
掲載企業数約11,248社(2025年3月時点)約30,113社(2025年3月時点)
企業規模との相性大手〜中堅企業と相性が良い中小・成長企業とも相性が良い
採用スケジュールとの相性早期接触・通年採用にも対応しやすい説明会・イベント中心の設計
情報設計・露出のされ方情報量が多く、企業理解を深めやすいイベント・導線を起点に接触しやすい
料金形態・掲載課金型
・クリック課金型(※27卒以降)
掲載課金型が基本
運用・改善の重要度原稿・露出設計による差が出やすい比較的安定だが工夫次第で差が出る
活用されやすい採用目的業界理解促進・志望度形成母集団形成・接点づくり

出典:マイナビ・リクナビ学生登録数・掲載社数|キャリアマート調べ(2025年3月時点)
※ 上記の数値は 2026卒向け現状値を基準にしており、両媒体の規模感を把握するための目安です。

リクナビとマイナビを比較する際、よく注目されるのが学生登録者数や掲載企業数といった「数字の違い」です。
母集団形成への影響が大きいため、重要な判断材料であることは間違いありません。

しかし一方で、数字の大きさだけを見て媒体を選んでしまうと、「思ったほど応募が来ない」「ターゲット学生に届かない」といったズレが生じることもあります。

ここでは、登録者数・企業数の違いと、それが採用成果に与える影響を整理します。

リクナビとマイナビ:学生登録者数の違い

媒体学制登録者数
リクナビ430,398名
マイナビ594,068名

出典:マイナビ・リクナビ学生登録数・掲載社数|キャリアマート調べ(2025年3月時点)
※ 上記の数値は 2026卒向け現状値を基準にしており、両媒体の規模感を把握するための目安です。

2025年3月のキャリアマート調べによる学生登録者数を見ると、マイナビの方が多い傾向にあります。
マイナビは就職活動の早期段階から学生が登録しやすく、 低学年層や就活初期の学生を含め、幅広い層をカバーしている点が特徴です。

一方、リクナビは知名度の高さを背景に、 業界研究や企業理解を進めた学生が多く利用する傾向があり、 志向がある程度固まった層と接点を持ちやすい媒体と言えます。

登録者数が多い媒体は、接触できる学生の母数が広がる一方で、 自社の採用ターゲットと合致していなければ、 思ったような成果につながらないケースもあります。
そのため、登録者数の多さだけでなく、学生層の中身を見ることが重要です。

リクナビとマイナビ:掲載企業数の違い

媒体掲載企業数
リクナビ11,248社
マイナビ30,113社

出典:マイナビ・リクナビ学生登録数・掲載社数|キャリアマート調べ(2025年3月時点)
※ 上記の数値は 2026卒向け現状値を基準にしており、両媒体の規模感を把握するための目安です。

POINT:リクナビとマイナビの掲載企業数の違い

  • リクナビ
    掲載企業数はマイナビと比べて相対的に少なめですが、その分、1社あたりの情報量が多く、企業理解を深めやすい設計が特徴です。
    掲載内容や見せ方を工夫することで、志向性の合う学生に絞ってアプローチしやすい傾向があります。

  • マイナビ
    掲載企業数が多く、学生にとって選択肢が幅広いのが特徴です。
    多くの企業が掲載している分、競合は増えやすいものの、学生との接点を量で確保しやすく、母集団形成を重視した採用に向いています。

掲載企業数が多い媒体は、学生の選択肢が豊富になるため、母集団形成の入口としては有利です。
一方で、企業数が多い分、原稿や露出設計を工夫しないと埋もれやすいという側面もあります。

特に同業他社や類似職種が多い場合、「掲載しているだけ」では学生の目に留まりにくくなるため、競合環境を踏まえた設計が欠かせません。

数字の違いから見える、媒体ごとの傾向

学生登録者数・掲載企業数の違いを踏まえると、 リクナビとマイナビの両媒体には次のような傾向が見えてきます。

リクナビとマイナビの媒体傾向

  • リクナビ
    掲載設計や見せ方を工夫することで、志向性の高い学生や業界理解を重視する層にアプローチしやすい媒体。
    情報量が多く、仕事内容やキャリアイメージを丁寧に伝えたい企業に向いています。

  • マイナビ
    学生・企業ともに登録数が多く、幅広い層との接点を持ちやすい媒体。
    母集団形成を重視したい企業や、まずは多くの学生に認知を広げたいケースに向いています。

このように、学生登録者数や掲載企業数の違いは、 単なる「規模の差」ではなく、媒体ごとの活用スタイルの違いとして表れます。

前述の通り、リクナビとマイナビのそれぞれの学生登録者数や掲載企業数は、媒体選定における重要な指標ですが、あくまで判断材料のひとつに過ぎません。
採用人数、職種、企業規模や知名度によって、最適な媒体は大きく変わります。

そのため、「数が多いから選ぶ」のではなく、「自社の採用ターゲットに合っているか」という視点で判断することが、媒体選定で失敗しないためのポイントです。

リクナビとマイナビ:料金の違い

リクナビとマイナビの料金面では、それぞれ次のような違いや特徴があります。

リクナビとマイナビの料金の違い
媒体料金体系課金方式費用発生のタイミング特徴・考え方
リクナビ(従来版)パッケージ型掲載課金制掲載開始時点で確定掲載期間・プランに応じて費用が決まる。応募数に関わらずコストは固定で、露出の安定性が高い
リクナビ(27卒以降)運用型クリック課金制求人がクリックされた分だけ発生低予算から始めやすい一方、原稿設計や運用改善を行わないと成果が出にくい
マイナビパッケージ型掲載課金制掲載開始時点で確定プランごとに情報量・露出が変わる。初期費用はかかるが、安定した露出が見込める

リクナビとマイナビは、いずれも新卒採用向けの主要媒体ですが、 料金の考え方や費用が発生する仕組みには明確な違いがあります。

特にリクナビは、従来の掲載課金型に加え、2027年卒以降はクリック課金型へと移行しており、マイナビの料金体系と比較する際には注意が必要です。
料金の安さだけで判断してしまうと、「想定より露出が取れない」「運用が追いつかず成果が出ない」といったケースも起こり得ます。

まずは両媒体の基本的な料金体系と課金方式の違いを整理し、自社の採用目的や運用体制に合った選択ができるよう、全体像を押さえていきましょう。

掲載課金制とクリック課金制の違い

リクナビとマイナビの違いの一つでもある課金方式。
リクナビでは27卒からクリック課金制に移行しており、この課金方式の違いもリクナビとマイナビとの間で大きな違いとなってきます。

POINT:掲載課金制とクリック課金制の違い

  • 掲載課金制
    掲載開始時点で費用が確定する仕組み。
    応募数や閲覧数に関わらず、一定のコストが発生します。
    その分、露出が安定しやすく、採用計画を立てやすい点が特徴です。

  • クリック課金制
    求人がクリックされた分だけ費用が発生する仕組み。
    予算に応じて調整しやすい一方で、原稿内容や導線設計を工夫しなければ、効果が出にくい側面も。

クリック課金制の考え方

リクナビでは、2027年卒以降を対象に、クリック課金制を前提とした料金設計へとシフトしています。

少額からスタートできるため、「まずは様子を見たい」「予算を抑えたい」企業にとっては取り組みやすい反面、 クリックされなければ効果が出ないため、原稿設計や運用改善が成果を左右しやすくなっています。

そのため、運用には一定の広告運用に関するノウハウが必要となってきます。

R4では、クリック課金制の特性を踏まえ、原稿設計から運用改善まで含めた採用支援を行っています。
「クリック課金制をうまく使いこなせるか不安」という場合も、相談しながら進めることが可能です。
リクナビのクリック課金運用が不安であれば、ぜひお気軽にご相談ください。

料金の安さだけで選ばないための判断ポイント

媒体選定においては、 単純な費用の安さではなく、採用人数・職種・採用難易度とのバランスを考えることが重要です。

また、 社内でどこまで運用や改善にリソースを割けるのか、 必要に応じて運用支援を活用できるかといった視点も、 費用対効果を高める上で欠かせません。

R4では、媒体選定の段階から、採用計画・ターゲット設計・運用体制までを踏まえた提案を行っています。
「予算に対して、どの媒体・使い方が最適か」を整理したい場合も、第三者視点でのアドバイスが可能ですので、お気軽にご相談ください。

リクナビ2027年卒以降のリニューアルによる違い

リクナビは2027年卒以降のリニューアルにより、従来の新卒ナビとは異なる設計思想へと大きく転換しました。

この変更によって、マイナビとの違いは「機能」だけでなく、採用活動の進め方そのものにも影響を与えるようになっています。

リクナビは卒業年度に関係なく同じサイトになる

リクナビは、卒業年度ごとにサイトが分かれていた従来の構造から、学年を問わず同一サイトで学生と接点を持つ仕組みへと変更されました。

この点は、卒業年度別にサイトを分けているマイナビとの構造的な大きな違いです。
同一サイト化によって、企業は早期段階から学生と継続的に接点を持ちやすくなり、低学年の内から企業理解や仕事理解を深めてもらうことが可能になります。

早期接触・長期フォローを前提とした採用設計を行いたい企業にとっては、活用の幅が広がる変更と言えるでしょう。

POINT:リクナビとマイナビのそれぞれの設計

  • リクナビ:学年を問わず同一サイトで接点を持てる設計
  • マイナビ:卒業年度ごとにサイトが分かれた設計

リクナビは企業単位から職種(コース)単位の掲載へ

リニューアル後のリクナビでは、 企業単位ではなく職種(コース)単位での情報掲載が基本となります。

これにより、企業名や知名度だけで比較されにくくなり、仕事内容やキャリア内容そのものが、学生の判断材料として重視されるようになります。

特に、職種別採用やジョブ型採用を進めている企業にとっては、業務内容・求める人物像を具体的に伝えやすくなり、志向性の高い学生とのマッチングを狙いやすい設計と言えます。

一方で、掲載情報の設計次第では、魅力や違いが十分に伝わらないまま埋もれてしまうリスクもあるため、原稿の作り込みがこれまで以上に重要になります。

POINT:リクナビとマイナビの掲載方式

  • リクナビ:職種(コース)単位での情報掲載を重視した設計
  • マイナビ:企業単位での情報掲載を基本とした設計

クリック課金制による運用面の違い

リクナビは料金体系もクリック課金制へと移行し、掲載課金型を基本とするマイナビとは運用思想が大きく異なります。

クリック課金制では、「どのように検索結果に表示されるか」「どの情報がクリックされるか」といった運用面の工夫が成果を左右する要素になります。

そのため、単に掲載するだけでは成果につながりにくく、原稿設計・露出設計・改善運用まで含めたノウハウが必要となります。
リクナビ2027年版以降は、媒体の選択以上に「どう使うか」が成果に直結するフェーズに入ったと言えるでしょう。

運用ノウハウを知りたい、ノウハウがある会社に任せたいなどの相談は、採用支援会社のR4に相談をおすすめします。

リクナビとマイナビ、それぞれの強みと特徴

リクナビとマイナビは、どちらも新卒採用で多くの企業に利用されている就活サイトですが、強みや得意とする役割には違いがあります。

まずは両媒体の特徴を整理し、それぞれがどのような採用スタイルに向いているのかを確認してみましょう。

リクナビとマイナビの「強み」と「特徴」
媒体強み特徴
リクナビ志向性の高い学生への訴求力情報量が多く、仕事内容やキャリアパスを丁寧に伝えやすい設計。掲載設計や見せ方を工夫することで、業界理解を重視する学生にアプローチしやすい。
マイナビ幅広い学生層との接点の多さ学生・企業ともに登録数が多く、イベントや説明会を起点に母集団形成を行いやすい。就活初期層への認知拡大に向いている。

リクナビの強み・特徴

リクナビには以下のような強み・特徴があります。

リクナビの強み・特徴

  • 会員規模・知名度が高い
    リクナビは就活生からの認知度が高く、幅広い層にリーチしやすい媒体。

  • 大手〜中堅企業での活用が多い
    知名度や情報量を活かしたブランディング型の採用と好相性。

  • 情報量が多く、企業理解を深めやすい設計
    リクナビは仕事内容やキャリア、企業の考え方などを丁寧に伝えやすい傾向。
    業界理解や志向性を重視する学生にアプローチしやすい。

マイナビの強み・特徴

マイナビには以下のような強み・特徴があります。

マイナビの強み・特徴

  • 学生サポート色が強い
    マイナビは就活初期層との接点が多く、幅広い学生に情報を届けやすい設計。

  • 中小・成長企業との相性が良い
    企業の知名度に依存しすぎず、接点づくりを重視した採用に最適。

  • イベントや導線設計が充実
    マイナビには説明会やイベントを起点にした導線が充実。
    母集団形成を重視した活用がしやすい。

リクナビとマイナビの共通点

リクナビとマイナビは、それぞれに強みや特徴の違いがある一方で、新卒採用における「就職ナビ」としての基本的な役割や機能には多くの共通点があります。

まずは両媒体に共通するポイントを整理し、「どちらを選んでも成果が出る可能性がある理由」を確認しておきましょう。

新卒採用の母集団形成を目的としたナビサイト

リクナビ・マイナビはいずれも、新卒学生の母集団形成を主な目的とした就職ナビサイトです。

企業情報や求人情報、説明会情報を掲載し、学生からのエントリーや説明会予約を獲得する起点として活用されます。
新卒採用において「まず学生と接点を持つ」ための代表的な媒体である点は共通しています。

学生が検索・条件指定で企業を探す仕組み

両媒体とも、学生が業種・職種・勤務地・キーワードなどの条件を指定して企業を検索する設計です。

そのため、検索結果や一覧画面でどのように表示されるか、また原稿内でどのような情報を伝えているかが、エントリー数や説明会集客に大きく影響します。

「掲載しているだけ」では成果につながりにくい点も、共通した特徴と言えるでしょう。

インターンシップ・説明会募集に対応している

リクナビ・マイナビはいずれも、新卒求人だけでなく、インターンシップやオープンカンパニー、説明会などの募集に対応しています。
早期接触や認知形成の場として活用できるため、採用スケジュールや学生の就活フェーズに応じた情報設計が重要になります。

リクナビとマイナビは、基本的な機能や役割が似ているからこそ、成果の差は「媒体選定そのもの」よりも「使い方」によって生まれます。

原稿設計、露出の考え方、運用改善の有無によって、同じ媒体でも結果が大きく変わる点は、両媒体に共通する重要なポイントです。

リクナビとマイナビ、企業タイプ別のおすすめ媒体

リクナビとマイナビは、それぞれ強みが異なるため、「どちらが優れているか」ではなく、自社の採用目的や体制に合っているかという視点で選ぶことが重要です。

ここでは、企業タイプ別におすすめの媒体を整理します。

リクナビが向いている企業

以下のような企業の場合、リクナビが向いています。

  • 知名度・情報量で勝負したい企業
  • 一定数以上の採用人数を予定している企業
  • 業界理解・仕事理解を深めたい学生を獲得したい企業

リクナビは掲載情報量の多さや会員規模を活かし、 幅広い学生に企業や仕事の魅力を丁寧に伝えたい場合に向いています。
リクナビは母集団形成を重視しつつ、理解度の高い応募を集めたい企業に適した媒体です。

マイナビが向いている企業

以下のような企業の場合、マイナビが向いています。

  • 学生との接点を幅広く持ちたい企業
  • 中小企業・成長企業
  • イベントや早期接触を重視した採用を行いたい企業

マイナビはイベント導線や学生サポート機能を活かし、 早い段階から学生と関係構築を進めたい企業に向いています。

マイナビは知名度だけに頼らず、接点数を増やしながら採用を進めたい場合に有効です。

リクナビとマイナビの選び方|媒体選定のポイント

リクナビとマイナビのどちらを選ぶかは、媒体そのものの優劣ではなく、自社の採用方針や体制との相性で考えることが重要です。
ここでは、媒体選定時に押さえておきたい主なポイントを整理します。

ターゲット学生に深く刺したいなら【リクナビ】

  • 仕事内容やキャリアを丁寧に伝えたい
  • 業界理解・志向性の高い学生を狙いたい
  • 掲載内容や見せ方で差別化したい

こうした場合は、情報量を活かした訴求ができ、設計次第で成果が変わるリクナビが適しています。
特に2027年卒以降はクリック課金制となり、「戦略的に運用できる企業ほど費用対効果を高めやすい媒体」と言えます。

母集団形成を最優先したいなら【マイナビ】

  • まずは多くの学生と接点を持ちたい
  • 企業認知を広げながら応募数を確保したい
  • 中小・成長企業で、初期接触を重視したい

こうしたケースでは、学生・企業ともに登録数が多く、接点を作りやすいマイナビが向いています。
マイナビは「量を確保し、そこから選考で絞る」採用設計と相性の良い媒体です。

  • 量を取りにいく採用か/質を高める採用か
  • 運用にどこまで工数をかけられるか
  • 媒体単体か、インターン・イベントと組み合わせるか
  • 応募数・接点数を重視するならマイナビ
  • 設計・運用で成果を伸ばしたいならリクナビ

媒体選びのまとめ

  • 応募数・接点数を重視するならマイナビ
  • 設計・運用で成果を伸ばしたいならリクナビ

実際の採用現場では、どちらか一択ではなく、目的別に使い分けることで成果を最大化している企業も少なくありません。
R4では、 「どちらを選ぶべきか」だけでなく、 自社に合った媒体選定から、原稿設計・運用まで一貫して支援しています。

リクナビとマイナビの併用は可能?注意点と考え方

リクナビとマイナビは、それぞれ強みの異なる就職ナビのため、目的次第では併用することも可能です。

ただし、戦略なく併用してしまうと、コストだけが膨らみ、期待した成果につながらないケースも少なくありません。
ここでは、併用が向いているケースと、注意すべきポイントを整理します。

併用が向いているケース

次のような条件に当てはまる場合は、リクナビとマイナビの併用が有効に機能しやすいです。

  • 採用人数が多く、一定の母集団規模が必要
  • 幅広い層に認知を広げつつ、志向性の高い学生にもアプローチしたい
  • ナビ媒体を、インターン・イベント・選考導線の入口として使い分けたい

例えば、マイナビで接点数を確保し、リクナビで企業理解を深める、といった役割分担が明確な併用は成果につながりやすい傾向があります。

どちらか一方で十分なケース

一方で、以下のような場合は、無理に併用しなくても問題ありません。

  • 採用人数が少なく、母集団を広く取る必要がない
  • 社内で媒体運用に割けるリソースが限られている
  • 採用ターゲットやフェーズが明確で、媒体の向き不向きがはっきりしている

この場合は、自社に合う媒体を1つ選び、設計・運用に集中した方が費用対効果は高くなりやすいです。

リクナビ・マイナビの併用でありがちな失敗例

併用でよくある失敗が、次のようなケースです。

  • 両媒体に同じ原稿を掲載し、使い分けができていない
  • 成果指標を持たず、「とりあえず出す」状態になっている
  • 応募数・クリック数を見ないまま、コストだけが増えてしまう

特に、クリック課金制を含む運用では、設計と改善を行わない併用は、最も費用対効果が下がりやすい点に注意が必要です。

併用するかどうかの判断軸

リクナビとマイナビを併用すべきか迷ったときは、以下の3点が主な判断軸となります。

リクナビ・マイナビを併用するかどうかのポイント

  • それぞれの媒体に明確な役割を持たせられるか
  • 成果を見ながら改善できる体制があるか
  • 「併用しない場合」と比べて、何が上乗せされるのか

R4では、リクナビとマイナビを併用すべきかどうかの判断から、媒体ごとの役割設計・運用設計まで含めて支援しています。お気軽にご相談ください。

媒体選定で失敗しないためのポイント

リクナビとマイナビの違いや特徴を理解することは、媒体選定の第一歩にすぎません。
実際の採用成果は、「どの媒体を使うか」よりも、どう設計し、どう運用するかによって大きく左右されます。

ここでは、媒体選定で失敗しやすいポイントと、その回避方法を整理します。

媒体の特徴理解だけでは不十分

媒体資料や比較記事でリクナビとマイナビの違いを把握しても、それだけで採用成果が出るわけではありません。
実際の新卒採用では、同じ媒体を使っていても企業ごとに成果に大きな差が生まれます。

その結果、次のような状況が起こるケースも少なくありません。

  • 同じリクナビ・マイナビを使っているのに、応募数に大きな差が出る
  • 「自社に向いている媒体」を選んだはずなのに、思うように母集団が形成できない

こうした問題の多くは、媒体の特徴を理解しただけで満足してしまい、自社の採用条件やターゲット学生に十分落とし込めていないまま掲載していることが原因になりがちです。

原稿設計・露出設計・運用が成果を左右する

リクナビやマイナビでは、どの媒体を選ぶか以上に、「どのように使うか」が採用成果に直結します。
同じプラン・同じ掲載期間であっても、原稿の設計や露出のさせ方、運用の工夫次第で、応募数や学生の質は大きく変わります。

特に成果に差が出やすいポイントとして、次のような要素が挙げられます。

成果に差が出るポイント

  • ターゲット学生に合わせた原稿設計ができているか
  • 検索結果や一覧画面で目に留まる見せ方になっているか
  • 掲載後もデータを見ながら改善・調整が行えているか

これらが十分に設計・運用されていない場合、媒体のポテンシャルを活かしきれず、「掲載しているのに反応が少ない」「費用対効果が合わない」といった結果につながりやすくなります。

だからこそ、新卒採用では媒体選定とあわせて、原稿設計・露出設計・運用までを一体で考えることが重要になります。

「出すこと」より「どう使うか」が重要

リクナビやマイナビは、 掲載するだけで自動的に成果が出る媒体ではありません。
どちらも機能や情報量が充実している分、使い方次第で成果に大きな差が生まれる媒体です。

例えば、 「とりあえず掲載して様子を見る」 「競合と同じような原稿を出す」といった使い方では、学生の関心を十分に引き出せず、 結果として応募が集まらないケースも少なくありません。

一方で、採用ターゲットを明確にしたうえで原稿内容・露出ポイント・導線を設計し、掲載後も改善を重ねていくことで、同じ媒体・同じ予算でも成果を高めることは十分に可能です。

新卒採用で重要なのは、「どの媒体に出すか」ではなく、「その媒体をどう活用するか」
媒体の特徴を理解した上で、自社の採用条件に合わせた設計と運用ができてはじめて、 リクナビ・マイナビは「成果につながる採用ツール」になります。

そのため、「自社の場合、どんな見せ方・使い方が最適なのか」「今の運用で改善できるポイントはどこか」といった視点で、一度立ち止まって見直すことが、採用成功への近道と言えるでしょう。

リクナビ・マイナビの媒体選定チェックポイント

リクナビ・マイナビは、どちらも新卒採用で実績のある優れた媒体です。
しかし、「有名だから」「他社も使っているから」といった理由だけで選んでしまうと、 自社の採用条件と噛み合わず、十分な成果につながらないケースも少なくありません。

媒体選定では、採用人数やターゲット学生、採用スケジュール、運用体制など、複数の観点を掛け合わせて判断することが重要です。

リクナビ・マイナビの媒体選定チェックポイント

媒体選定時に確認しておきたい主なチェックポイントを確認してみましょう。

リクナビ・マイナビの媒体選定チェックポイント
チェック項目リクナビが向いているケースマイナビが向いているケース
採用人数・職種採用人数が多い/職種が明確採用人数が少〜中規模
企業規模・知名度大手〜中堅/一定の認知がある中小・成長企業
ターゲット学生業界・企業理解を深めたい学生就活初期層・幅広い学生
採用スケジュール通年・早期接触を重視説明会・イベント中心
運用リソース原稿・改善に工数を割ける比較的安定露出を求める
予算の考え方クリック課金含め柔軟に調整初期費用をかけて安定運用

このように整理すると、「どちらが優れているか」ではなく、「自社の採用条件に合っているか」が、媒体選定の判断軸であることが分かるのではないでしょうか。

媒体選定の判断が難しい場合

チェックポイントを見ても、「自社はリクナビとマイナビ、どちらを選ぶべきか判断がつかない」と感じる企業は少なくありません。

それは、媒体選定が採用人数・ターゲット・時期・予算・社内リソースといった複数要素の組み合わせで決まるため、単一の条件だけでは最適解が出しにくいからです。

また、「リクナビ向き」「マイナビ向き」とされる条件に当てはまっていても、原稿設計や運用方法次第で成果が大きく変わる点も、判断を難しくしている要因と言えます。
そのため、媒体選定から原稿設計・運用までを一貫して考える視点を持つことが重要です。

自社だけで判断するのが難しい場合は、新卒採用全体を俯瞰したうえで最適な媒体・使い方を設計できるパートナーに相談することで、無駄なコストや遠回りを防ぐことにつながります。

採用支援会社のR4は、リクナビ・マイナビそれぞれの特性を踏まえた媒体選定支援に加え、原稿設計や運用方法まで含めて、新卒採用全体を見据えたサポートを行っています。
「どちらを選ぶべきか」「どう使えば成果につながるのか」でお悩みの場合は、相談してみるのも一つの手です。

よくある質問

リクナビとマイナビ、結局どちらを選べばいいですか?

どちらが優れているかではなく、自社の採用人数・ターゲット学生・採用フェーズに合っているかで判断することが重要です。
例えば、母集団形成を重視する場合はマイナビ、仕事内容やキャリアを丁寧に伝えたい場合はリクナビが向いているケースがあります。
本記事で紹介したチェックポイントをもとに、自社条件に照らして検討しましょう。

掲載企業数や学生登録者数が多い媒体の方が有利ですか?

一概に有利とは言えません。
登録者数や企業数が多い媒体は接点を持てる可能性が広がる一方で、競合に埋もれやすくなるリスクもあります。
重要なのは数の多さではなく、自社が狙いたい学生に情報が届く設計になっているかです。

リクナビとマイナビは併用した方が良いのでしょうか?

採用人数が多い場合や、ターゲット学生を複数層で狙いたい場合は併用が有効なケースもあります。
ただし、目的や役割分担を決めずに併用すると、コストだけが増えて成果につながらないことも少なくありません。
併用する場合は、「どちらで何を達成するのか」を明確にした設計が必要です。

クリック課金制になったリクナビは、運用が難しいですか?

クリック課金制は、少額から始めやすく予算調整がしやすい一方で、原稿内容や露出設計によって成果に差が出やすい仕組みです。
クリックは集まっても応募につながらないケースもあるため、媒体理解だけでなく、原稿設計や導線設計のノウハウが重要になります。
運用ノウハウに不安がある場合はR4などの採用支援会社に相談をしてみると良いでしょう。

媒体選定や運用を自社だけで判断するのが不安です

リクナビ・マイナビの違いを理解しても、自社条件に落とし込んで判断するのは簡単ではありません。
その場合は、媒体選定から原稿設計・運用までを一貫して支援できる、R4など採用支援会社に相談することで、無駄なコストや試行錯誤を減らすことができます。

まとめ

リクナビとマイナビは、どちらも新卒採用で高い実績を持つ就職ナビですが、会員層や掲載設計、料金体系、運用の考え方には違いがあります

そのため、知名度や一般的なイメージだけで選んでしまうと、「思ったほど母集団が集まらない」「費用対効果が合わない」といった結果につながることもあります。

重要なのは、どちらが優れているかではなく、自社の採用人数・ターゲット・採用フェーズに合っているかという視点です。
特に近年は、原稿設計や露出・運用の工夫によって成果に差が出やすくなっています。

「自社はリクナビとマイナビ、どちらを選ぶべきか判断が難しい」と感じた場合は、媒体選定だけでなく、使い方まで含めて設計することが、無駄なコストを防ぐポイントになります。

R4では、リクナビ・マイナビ双方の特性を踏まえ、企業ごとの採用課題に合わせた媒体選定・運用支援を行っています。
媒体選びで迷った際は、お気軽にご相談ください。

R4は採用課題に対する支援をしています

母集団形成、採用コストの適正化、採用代行など、
採用活動の「困った」をご相談ください。