地元採用を後押し!近隣在住の若手に刺さった「入寮可求人」の書き方とは?

地元採用を後押し!近隣在住の若手に刺さった「入寮可求人」の書き方とは?

「遠方からの応募が多く、面接の実施に至らない」「地域貢献の一環として地元の若者を雇用したいけれど、なかなか上手くいかない」――人材の採用から定着・戦力化まで、トータルでお手伝いをおこなう弊社・R4には、こういったお悩みも数多く寄せられます。
今回ご紹介するのは、求人原稿の改善によって “地元在住の若手” の採用成功に至った、とある企業様のケースです。改善の際に変更したのは、既存の待遇についての記載。地元の若手の心を動かしたのは、一体どんな待遇だったのでしょうか。

地元採用に成功!求人広告の掲載手法と成果

【 求人内容 】
概要:大垣市内のホテルにおける施設管理・電気設備保全スタッフ
要件:学歴不問・未経験可。要普免/AT可。部署の若返りを図るため40歳以下が希ましい
給与:月給20万 ~ 25万円
賞与:年2回/計2.4ヶ月目安+決算賞与
残業:基本なし
休日:月9日休み

備考:自社保有の独身寮があり、入社後は現在の居住地を問わず入居できる

【 掲載手法 】
募集媒体:リクナビNEXT(※) N3(スタンダードサイズ)
掲載期間:4週×2回(計8週)

【 結果 】
前半(原稿変更前)4週:応募5件 → 面接0名
後半(原稿変更後)4週:応募8件 → 面接1名 → 内定1名 → 入社1名

【 入社者 】
38歳男性。大垣市内在住
第二種電気工事士資格者かつ、ホテル勤務の経験者

)『リクナビNEXT』についての媒体詳細は こちら

地元採用を成功させたい!営業担当が提案したのは…

掲載前半の4週では、北海道・九州といった遠方にお住まいの、50代以上の男性からの応募が続きました。こうした場合は面接をリモートで実施するという方法もありますが、今回は先方の採用ご担当者様がホテル支配人様であり、実際に会話して人物面を見定めたいとのご意向から、対面での面接を希望されておりました。そのような事情もあり、遠方在住の方との面接調整が難しく、満足のいく結果が出ませんでした。

そこで、前半の掲載開始から3週間程度経過したところで、営業担当から原稿変更の見直しをご相談差し上げました。その際にご提案したのが「自社寮があり、入居に際してのハードルが低い」という訴求を目立たせることです。

採用難が続く昨今、従業員向け福利厚生の一環として、自社寮や借り上げ社宅を保有する企業様は少なくありません。しかし多くの場合、そうした住宅への利用に際しては「入社に際し転居が必要な者のみ」「市外(県外)からの通勤者のみ」などの社内ルールがあり、近隣在住の方の入居は難しいことがほとんどです。

しかし、今回ご紹介する企業様は、『地元の若者の独立や経済的自立を促したい』という想いもあって、そうした社内ルールを設けていませんでした。この特異点に気付いた営業担当が一人暮らしを叶えたい単身者を採用ターゲットに設定し、その層に響く情報を書き足すことを思いついたのです。

地元採用の成功に向け、原稿に詰め込んだ自社寮の魅力

それでは、実際の求人原稿には、どのような変更をおこなったのでしょうか。実際に掲載された原稿の画像を交えつつ、以下にご説明致します(掲載に当たり原稿の一部を加工しております)。

まずは、『リクナビNEXT』原稿内の「企業名」欄へ、地元在住であっても入寮が可能であることを明記しました。この「企業名」欄は、求人詳細ページで上部に表示されるため、サイトを閲覧する求職者の目に留まりやすい箇所と言えます。

※ PC版『リクナビNEXT』 求人詳細画面のイメージ

またこの「企業名」欄は求人詳細ページだけでなく、求人検索結果一覧画面においても冒頭部分が表示されます。そのため、競合となる募集案件との差別化ポイントを明記することで、求人詳細画面への遷移率向上も期待できます。

※ PC版『リクナビNEXT』 求人検索結果一覧画面のイメージ

加えて、求人詳細ページの「待遇・福利厚生」欄へ、寮に関するより詳しい情報を追記すると共に、居室の写真も先方よりご共有頂き添付しました。仕事と住まいとを同時に探したいとお考えの求職者の方が、そこで暮らすイメージを描けるよう、複数枚の写真を1つの画像にまとめた上で入れ込んでいます。

※求人詳細画面内「待遇・福利厚生」欄へ追記した自社寮の詳細(左)と、居室内の紹介画像(右)

地元採用成功にも繋がる入寮可アピール。どんな情報を明記すべき?

今回の募集では「入居に際してのハードルが低い」ことが訴求点となりましたが、入寮可の求人に関しては、以下のような特徴も競合案件との差別化に繋がります。求人原稿を見る求職者の方にとって、寮は入社後の “生活の場” です。自身が部屋探しをするとしたら、どんな情報が判っていると安心かを想像しながら、まとめていくのがよいでしょう。

【 社宅や自社寮、こんなことが判っていると安心! 】
■費用負担(寮費)について
→ 月額いくらか、支払いは給与天引きか口座引き落としか、水道光熱費・駐車場・駐輪場代は含まれるか 等

■居室の間取りについて
→ 1R(ワンルーム)・1LDK、ロフト付き…、風呂・トイレ別か、共同設備の有無 等

■付帯設備・家財について
→ 家具(カーテン・テーブル・ロフトベッドほか)、家電(電子レンジ・エアコン・冷蔵庫・冷暖房・wi-fiほか)は付いているか 等

■利用規定について
→ 保証人の要・不要、複数名(カップル・家族)での入居が可能な部屋の有無 等

■立地について
→ 勤務地との距離、周辺の主な商業施設 等

■その他のサービスについて
→ 管理人(大家さん・寮母さん)の常駐や食事提供の有無、シェアハウスタイプかどうか 等

また、寮が無い場合や入寮既定が厳しい場合も、家賃補助・住宅手当が出るようであれば、その上限金額や持ち家・賃貸による区分といった支給要件について明記されることをお勧めします。

「こんな場合はどう書いたらいいのかな…」と悩まれる場合は、ぜひ一度、R4へもご相談ください。求人原稿の制作を専門とするライターが、より良い表現を一緒に考えさせて頂きます。

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