インディードで求人を複製してはいけない理由をデータで検証

インディードで求人を複製してはいけない理由をデータで検証

このページでは、インディード (Indeed) において求人を複製してはいけない理由についてご紹介します。

インディード (Indeed) で有料掲載をしていると、インディード社 (もしくは認定パートナー/代理店) の営業担当から、求人の複製を提案されるケースがあるかと思います。しかし、そのほとんどは意味がありません。本記事では、その根拠をデータと共にご紹介していきます。

なお、本記事でいう複製は「既存求人を複製し、職種名と仕事内容を少し書き換えること」で、「実態としては1職種であること」を指します。

なぜインディードで求人を複製しようとするのか

そもそも、なぜインディード (Indeed) で求人を複製するのか。その理由は「応募効果がないから」でしょう。応募を集めるためにまず必要なのは (1)表示回数/インプレッションを増やすこと。次に (2)クリック率を高めること、最後に (3)応募率を高めることです。

求人を複製することで、(1)は確かに解消されます。しかし、(2)(3)が解消されるとは限りません。複製することで「魅力的な職種名」に変わっていれば(2)の改善には繋がる可能性もありますが、そうでないケースが圧倒的に多いです。

インディードで求人を複製すると起こること

それでは、求人を複製すると何が起こるのか、順を追ってご説明します。

まずは以下をご覧ください。求人の複製をしていた某企業様の月間データです。赤枠が重複案件。画像では詳細が読み取りづらいと思いますので、以下に同じ内容を記載させていただきます。なお、個社が特定でき得る情報(企業名・エリア・特徴的な職種名)は見えないよう処理していますのでご了承ください。

【 重複していたデータの詳細 】
職種名(ア)
未経験でも活躍できるインテリアアドバイザー

表示回数:2,875 クリック数:82 クリック率:2.85% 応募:0 費用:¥16,662

職種名(イ)
メンテナンススタッフ

表示回数:1,043 クリック数:35 クリック率3.36% 応募:0 費用:¥7,582

職種名(ウ)
リノベーションアドバイザー

表示回数:1,227 クリック数:20 クリック率1.63% 応募:0 費用:¥3,572

職種名(エ)
リノベーションプランナー

表示回数:850 クリック数:7 クリック率0.82% 応募:0 費用:¥1,384

職種名(オ)
リノベーションコーディネーター

表示回数:1,144 クリック数:6 クリック率0.52% 応募:0 費用:¥1,202

※引用元:インディードアナリティクス

実態としては1職種であるにも関わらず、 5つの求人が存在していました。この掲載の仕方は、某認定パートナー/代理店の担当者に提案をされて以来、ずっと続けていたそうです。

それでは、データを基に検証していきましょう。

インディードで求人を複製するメリット

本来1つであるべき求人を5つに分割していますので、当然ながら表示回数は増えます。データをご覧いただければ分かるように、月間の総表示回数は7139回。1日平均237回ですので、これだけを見ればかなりいい数値です。

【 5求人の総データ 】
・総表示回数:7,139回
・総クリック数:150回
・平均クリック率:1.83%
・総応募数:0件
・総費用:3万402円

インディードで求人を複製するデメリット

重要なのはこちら、デメリットです。いくつかデメリットがありますのでご紹介していきます。

(A) 求職者が困惑する
例えば上記「職種(ウ)」「職種(エ)」「職種(オ)」が顕著です。この3求人は勤務地も同様ですので、「リノベーション × 勤務地」で検索すると、同じ検索結果画面に並びます。同一の画面に同じような職種・同じ勤務地の求人が複数表示されるため、求職者は困惑します。

(B) クリック率が低下する
同じような求人が複数表示されれば、当然ながらクリック率は低下します。「職種(ウ)」に比べて「職種(エ)」「職種(オ)」のクリック率が低いのが顕著。本件に限らず、無闇に求人を複製すると、ほとんどの場合においてクリック率は低下する傾向にあります。

(C)無駄クリックが生じる
同じような求人が複数表示されれば、少なからず無駄クリックが生じるのも間違いありません。無駄クリックが生じるほど、本来課金されなくてもいい費用が発生していると言えます。

(D)ペナルティを受ける可能性がある
2023年春頃より、Indeedは求人案件の複製チェックを強化しています。
これはIndeedの “Job seeker first (求職者を第一に考える)” という理念に基づいておこなわれているもので、Indeedが求職者にとって使いやすいプラットフォームであり続けるためには、求人の複製は望ましくないと考えているためです。

なお、Indeedは2023年6月時点で、「同じポジションかつ同じ待遇の募集案件を、意図的に複製している」とジャッジした掲載企業に対し、アカウントの利用停止措置等のペナルティを下していることが確認されています。アカウントの利用停止措置が行われた場合、求人情報が予告なくクローズされる場合もあるため、結果として採用活動に支障をきたすことになります。

インディードで求人を複製せずに効果を出す方法

それでは、どうするのが効果的なのか。原則としてインディード (Indeed) の仕組みをしっかり理解したうえで、1つの求人をブラッシュアップ。ペルソナ/ターゲットを明確にし、キーワード観点で求人内容をリライトすることです。

基本的に求人の複製は行わないのが原則です。本記事で例に上げた企業の求人にも、筆者は同様の提案をしました。求人内容を大幅にブラッシュアップ(SEOライティング)し、5つの求人を1つに集約して検証した結果が以下の月間データです。

【 1つにまとめた求人データの詳細 】
職種名
●●●などの●●や●●●を●●する住宅アドバイザー

(職種名はSEOライティングにて特徴的な表現をしているため伏せさせていただきます)

表示回数:3,662 クリック数:121 クリック率:3.3% 応募:1 費用:¥44,414

※引用元:インディードアナリティクス

表示回数は約半分になったものの、クリック率が1.5ポイント向上しています。職種名の変更もクリック率に影響を与えるものの、それを考慮しても大きく改善されたと言えるでしょう。

また、改善前の平均クリック単価(CPC:費用÷クリック数)が¥199、改善後の平均クリック単価(CPC)が¥367のため単純比較はできませんが、それでも明確な違いがお分かりいただけるのではないかと思います。

こうしたデータからも分かるように、インディード (Indeed) において求人を無闇に複製するのは絶対に避けるべきです。

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