ガソリンスタンド店舗でのアルバイト採用|成功のカギは “SEO対策”

ガソリンスタンド店舗でのアルバイト採用|成功のカギは “SEO対策”

この記事では、アルバイトスタッフの確保に長年苦労されてきたあるガソリンスタンド店舗様での採用成功に繋がった、求人広告の制作事例をご紹介します。仕事探しのオンライン化が当たり前の現代において、私たち求人広告制作者が心掛けている、より“見つけてもらえる”広告原稿づくりに関するポイントの一つもお伝えしています。

採用ターゲットを複数設定、広告内容の効果検証

採用ターゲットを設定した広告例(A)シフトに融通を利かせたい求職者向け

原稿冒頭に書いたキャッチコピーは、「週1日から&短時間勤務もOK。家庭や学校と両立しやすい職場です」というもの。パート・アルバイトの募集広告によくあるベタな打ち出し方ですが、子育て中の主婦さんや年金収入が減らない範囲で働きたいシニアの方、授業やサークルの予定と両立させたい学生さんなど、短時間・少日数で働きたいと考える幅広い層を引きつけることができると考えました。
このキャッチコピーを用いた原稿を掲載していたのは、2020年の秋頃。ちょうどコロナの影響で、各地の大学が対面・リモート講義を併用していた時期でした。そういった背景もあり、シフトの組み方を随時変えられるという事実は訴求ポイントとして有効だろうということで、ご提案させて頂いたものでした。

採用ターゲットを設定した広告例(B)クルマ好きな専門学校生向け

原稿冒頭に書いたキャッチコピーは、「クルマ好き大歓迎!オイル交換やガソリンの社割アリでカーライフ充実」というもの。店舗様の立地を地図で確認したところ、車で5分ほど離れた場所に自動車整備の専門学校があるようでしたので、クルマ好き・ドライブ好きな若者にウケそうな福利厚生を目立たせました。
また、整備学校の生徒さんであれば自家用車の保有率も高いだろうということで、キャッチ部分以外の箇所にも「営業時間後にピットスペースで愛車の手入れOK」「店舗には有資格者の整備士さんも在籍しており、現場で必要な知識を一足早く身につけられます」など、働き始めてからのイメージが湧きやすいテキストも追記しました。

採用ターゲットを設定した広告例(C)環境重視で仕事を選ぶ層向け

原稿冒頭に書いたキャッチコピーは、「目の前が人気のお弁当屋さん。出勤前にコンビニに寄らなくても、お昼ご飯に困りません」というもの。こちらも地図で確認して判ったことでしたが、店舗様の立地は周辺にコンビニが少ないエリアで、ちょっとした買い物に行くにも車を走らせる必要がある環境のようでした。
ただ、お昼ご飯に関しては、スタンドの真向かいに某有名チェーンのお弁当屋さんがあるようで、そこで買って手早く済ませるスタッフさんが多いとのこと。貴重な休憩時間を移動に使わずに済むのはストレス軽減になりますし、秋冬の寒い時期にできたての温かいお弁当が食べられるのは一種のメリットではないかと考え、訴求ポイントに選んだのです。

採用に一番繋がった広告はどれ?

上記(A)・(B)・(C)の広告原稿は、2020年の秋~冬にかけて、実際にある求人メディアに掲載されました(細かい表現は一部変更しております)。掲載期間は各1週間、掛ける予算も3本同額。さて、この3本の中で、一番多くの応募を集めた広告原稿はどれだと思いますか?
答えは、(C)の「お昼ご飯に困らない」という広告原稿。この結果、ちょっと意外だと思いませんか?そもそも短時間勤務ができる職場ですから、例え入社したとしても、お店の休憩室で昼食を摂らない人も多いはずです。また、「温かいお昼ご飯が食べられるから」というだけで勤務先を決める求職者が、極端に多いということも考えにくいでしょう。
では、(C)の広告原稿はなぜ、最も多くの応募を集められたのでしょうか?

採用成功のカギを握るのは、求人広告のSEO対策

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、求人メディアの多くは広告原稿を掲載すると、その反響を把握するための効果状況レポート(バックグラウンドデータ)を取得することができます。上記(A)・(B)・(C)の広告原稿につきましても、掲載終了後にそれぞれのレポートを出力したのですが、それを見てみると(C)は、同じく1週間掲載した(A)・(B)に比べて、ウェブ上で表示される回数 ≒ 求職者の目に触れる回数が30%ほど多かったのです。もちろん、特別に費用を掛けてたくさん表示させた…という訳ではありません。前述の通り、ご掲載に当たってのご予算はすべて同一でしたから、お金で無理やり表示回数を確保することはできなかったのです。

では、どうして、(C)だけが表示回数を伸ばすせたのでしょうか?ここからはあくまで私個人の推測になりますが、(C)は(A)・(B)と異なり、これまでガソリンスタンドでの勤務を考えていなかった求職者層からも一定数の閲覧を集め、その層から応募を獲得できたのではないかと考えています。

(C)のキャッチコピーには(A)・(B)には入っていない、「コンビニ」「お弁当屋さん」という異業種にまつわる単語が入っていました。そのため、「コンビニ」や「お弁当屋さん」でのアルバイトを希望していた方が、これらのキーワードで求人検索をした際にたまたま(C)の広告原稿を発見し、その内容に魅力を感じてエントリーした…という、言ってみれば想定外の応募を獲得できた可能性があるのです。

このように、検索が見込めるキーワードを、勤務条件や待遇の実態に反しない形で広告原稿内に入れ込んで、表示回数増加・応募獲得といった効果改善を狙う戦略を『求人広告のSEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)対策』と呼びます。今回のガソリンスタンド店舗様の効果改善事例はまさに、求人広告のSEO対策が功を奏したケースだと言えるでしょう。

採用活動には、SEO対策がなされた求人広告を

今回ご紹介した例はやや極端なものですが、原稿内に使う単語を変更するだけでも、求人広告の効果は確かに改善します。特に近年は『Indeed』に代表される求人系アグリゲーションサイト(一括検索サイト)の普及もあり、検索が見込めるキーワードを広く深く把握し、自然な文脈の中で使用するという『SEOライティング』のスキルが、求人広告制作にもより高いレベルで求められるようになってきています。

そして、検索が見込めるキーワードは業界・職種によって大きく異なります。企業規模・事業所の種別・立地・待遇・業務に使用する道具やPCソフトの名称などなど…。その仕事につきたいと考えている人は、どんなキーワードを使って求人情報を探しているのか――求人広告の制作に携わるSEOライターは、そんなことも日々勉強しております。
皆様の職場のお仕事は、どんなキーワードで検索されると思いますか?

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