R4ブランド戦略室コラム│第25回 サッカーW杯の熱狂と組織におけるチームワーク

ブランディング

企業に人が集まり、価値が伝わり、事業が育つ。
そのカギとなる「ブランディング」や「理念の力」について、
毎回さまざまな視点からお届けしてまいります。

人が集まる「ブランド思考」 第25回  サッカーW杯の熱狂と組織におけるチームワーク

株式会社R4ブランド戦略室 室長 毛利大一郎

まもなく、サッカーのワールドカップが開幕します。
サッカーのワールドカップといえば
個人的に思い出すのが2002年の日韓ワールドカップ。
当時、東京に住んでいた私が、
欲しい本があって新宿の紀伊國屋書店へ向かったときのことです。
同日は、決勝トーナメント進出を決めたチュニジア戦。
街のいたるところに青いユニフォームを着た人たちがいて、
おそらく初めて会うであろう人同士が声を掛け合い、
手を取り合って熱狂する姿に圧倒されました。

今回も、日本代表の試合がある日は
普段はサッカーを観ない人までが日本の勝利を願って応援します。
日本中がひとつになっているような感覚。
あれは、まさに“共通のゴールが生み出す一体感”です。

この構造は、企業組織にも通じます。
自分の仕事は、会社のどんなゴールにつながっているのか。
それが社内に共有されていること、
つまり、“共通のゴール”を目指すことにより
チームワークの質も向上します。

私が関わる企業様でも、ゴール=ビジョンを単なる言葉で終わらせず、
それについて話し合う場を設けることでチーム力を高めている例があります。
その企業様では、月に一度「ビジョンを語る共有会」を実施しています。
現場の担当者が、自分たちの取り組みが
ビジョンにどうつながっているかを発表し合う場です。
それによって、部署の垣根を越えて相互理解が進み、
自然と助け合いや提案が生まれるようになっています。

もう一つ、別の企業様の例をご紹介します。
その企業様が行っているのは「今月の小さな成功」共有会。
毎月1回、各部署から1名が参加して
「お客様のどんな課題を解決できたか」「その結果、どんな変化があったか」を
会社のビジョンに紐づけて共有する場です。
その場では、社員同士が互いの発表に拍手を送り合うのがルール。
この共有会を継続することで、
チームワークの強化とビジョンの理解・共感が推進されました。

ビジョンとは、経営陣が掲げる「スローガン」ではなく、
全員が日々の仕事の中で何度も確かめ合う“共通のゴール”です。
それを共有し続けることで、チームは自律的に動けるようになります。

ワールドカップの期間中は、
日本中がひとつになって勝利を目指し、日本代表を応援します。
目指すゴールが明確で、それを多くの人が共有したとき
そこには強い一体感が醸成されます。
企業組織も同じです。 “共通のゴール”を分かち合い
心をひとつにすることで、強いチームワークが育ちます。
その一体感は、組織を前進させる原動力になります。

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